贅沢なワイン紀行余市編 @アカデミー・デュ・ヴァン | 奥山久美子の美と健康のワインライフ

贅沢なワイン紀行余市編 @アカデミー・デュ・ヴァン

アカデミー・デュ・ヴァン卒業生の中でも飛び抜けて理知的でパッション溢れる松村宗雄さんに、

余市のワイン産地の歴史や、2019年に余市で設立した自社ワイナリーMisono Vineyard についてお話をうかがいました

 

授業の最初に松村さんが醸造した「アーバン・ナイアガラ2023」で乾杯

白ブドウのナイアガラを果皮ごと発酵して造ったオレンジワインは、

アメリカ原産ブドウの特徴であるフォクシー・フレーバー(ファンタグレープのような甘ったるい香り)がより強めですが、フレッシュ感とクリーンな味わいが心地よくチャーミングな印象

ナチュラルワインによくあるプリミティブ(原始的な)な感じは全くないです

 

8本のワインは、ドメーヌ・タカヒコやその弟子のアツシ・スズキとドメーヌ・モン

余市のワイン用ブドウ畑の歴史が長い木村農園や藤本農園などのブドウで造られたワイン等

8本中、アツシ・スズキのピノ・ノワールは、MV6のクローンの樹が畑にわずか3列しかないから最も入手困難です

世界的人気のドメーヌ・タカヒコは2020年という多雨の年なので、非常に明るい赤色、果実味が薄くハーブとスパイス香、タンニンと旨味は溶け込み薬草酒のようでした

 

アツシ・スズキは暑い年2021年、除梗するので色が濃いルビー、凝縮感のある果実味に富んでいるが、タンニンがギシギシとして繊細さがない

 

 

 

木村農園の上質なブドウを使用するココファーム(10Rのブルース・ガットラブ)のシャルドネは素晴らしく、

ピノ・ノワールは、ピュアでエレガントな果実味のフレーバーに加え、洗練されたタンニンと旨味とのバランスが秀逸で、北海道余市のアイデンティティーを表現していると思いました