Sourireスゥリルでワイン会@中目黒
中目黒駅から代官山の方に向かい目黒川を越えて少し行った辺りにあるスゥリルは、ツウのN君のお気に入り
スゥリルの料理に合わせてN君が持参するワインの会はとても楽しいです
スゥリルはフランス語で「微笑み」という意味
湯沢貴博シェフは銀座の名店「ル・マノワール・ダスティン」に7年いる間にスーシェフとなり、その後「アンフォール」で5年間シェフをしてから2011年4月に独立された
五十嵐一派ならば絶対に美味しいはずよね
シェフ以外にスタッフが1名なので、シェフ自らお皿運びもしていた
3日前に「廣金」で飲んだマルゲの「サピエンス2006」と中身は全く同じ、エチケットには「ジェスタン2006」
エルヴェ・ジェスタンがビオディナミで造ったシャンパーニュは、ボトルもジェスタンがデザインした卵型に近い形、これはエネルギーが集中するようだ
マルゲ・ペール・エ・フィスのドメーヌで醸造したもので、初ヴィンテージの2006年は3000本
ミネラルとエネルギーのテンションが非常に高いのは同じでも、今回のは黄金色でナッツや茸のフレーヴァーが強めにでていた
すっぽんのクリームコロッケ、シラス葱のケークサレ、実山椒のビスケット
フルーツトマトのクレームブリュレ パリパリのキャラメルが甘くてデザート的
ケール、フキノトウ、フォアグラのマカロン ねっとりと濃厚な甘いフォアグラクリームのインパクトが強く、私には甘すぎた
シャルツホーフベルガーP ファン・フォルクセン
フィロキセラに犯されていない区画で造っているとのこと、中甘口で夏蜜柑の果汁のようにマイルドなので、甘めのアミューズには丁度良い
シャブリ・グラン・クリュ・レ・クロ1996 ドメーヌ・ヴァンサン・ドーヴィサ
19年前のシャブリでも、ドーヴィサやラヴノーのような生産者のものは長命だ
シャブリ独特の海水の塩味、辛味や鋭い酸に加え海藻の旨味が余韻に残る
ピュリニ・モンラッシェ・プルミエ・クリュ・ル・トリュフィエール1996 ドメーヌ・ベルナール・モレ
オレンジワインのような琥珀色、マデイラのようなキャラメル香に加えシェリーのアルデヒド(アルコールの酸化臭)が強く、味わいは劣化からくる苦味が強烈
1996年ブルゴーニュ白ワインは、プレマチュア・オキシデーションというワインが熟成する前に酸化してしまう現象が起きて話題になっていた
亜硫酸の添加量が少なすぎたのか、バトナージュ(樽熟成中に行う澱との撹拌)が多すぎたのか分からないけれど、確かに劣化していて残念でした
オランダ産の太いホワイトアスパラガスの上に、蝦夷鮑、ツブ貝、トリ貝、雲丹がテンコ盛り
マリネしてからスモークした肉厚の桜鱒(三陸の海から来た)、空豆のタルトと一緒にいただくと食感の饗宴でさらに美味しい
マジ・シャンベルタン1995 ドミニク・ローラン
50年以上の古木のブドウから凝縮した果実味と旨味豊かなワインを造るドミニクの20年前のマジは、熟成香の葉巻もあり迫力十分
2010年以降は随分と繊細になりましたが、1995は本当に濃密でした
マコガレイのオーブン焼き、ブールブランソースの上にフキノトウの天ぷらが乗っている魚料理の写真を撮るのを忘れて残念
魚の上に真っ黒なペーストがびっしり塗られてあるので、何味か気になり食べてしまったのでした
北海道で育ったイギリスのサフォーク仔羊のロースト 繊細でしっとりとした肉質の仔羊は、焼き加減も最高で大変美味
ミアーニ・メルロ2001
イタリア北部、フリウリ州のカルト的ワイン「ミアーニ」は、畑に生きる男エンツォ・ポンティーニがビオディナミ栽培と超低収量で造りだす濃密なパワフルワインで、アルコール度が15%もある
ドライプラムやチョコレートの甘い香りやタンニンのしなやかさは、メルロ的だけど、ミネラルからくる塩辛味がイタリアっぽい
アスパラのブランマンジェ、ブラッドオレンジのソース
ほうじ茶のスフレ、山椒のアイスクリーム デザートは凝っていますね
デザートに合わせてK君が頼んでくれたシャンパーニュ、モーリス・ヴェッセル・グラン・クリュ2004
ブジィ村のレコルタン・マニピュラン
バランスの良いスッキリとした味わいなのでリフレッシュに良かった
大好きなジェスタンのシャンパンとドミニク、そしてミアーニが素晴らしく、素材を活かした個性的なフランス料理も美味しゅうございました