「生」と「死」と~4歳児は何を感じたのだろう?~ | 【千葉・オンライン】 はじめのいっぽのブログ

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皆さん、こんにちは。
妊婦・助産師ドゥーラいし井とも美です。

先日、産前最後に帰省してきました。
両実家は車で近い位置にあり、お互いの実家に。

義理実家は最近、義姉が出産しました。
とてもかわいい大きな赤ちゃん。
息子は、赤ちゃんを観て
「かわいいねぇ」
と言います。

彼は年下の子の面倒も保育園でもよく見ていたようだし、
見知らぬ年下の子にも優しい一面を見せたりします
(自分の食べているものをおすそ分けしたりする)。

赤ちゃんはまだ1か月経っておらず、それでも目線を合わせ話しかけるとよく笑いました。
その様子を見ていた息子は
「母ちゃん、もっかいやって!」
と赤ちゃんの反応が楽しい様子で。

「赤ちゃん(義姉の子)、会いたいなぁ」「抱っこしたい」
と度々言っていました。

義両親や義姉からは
「○○くんも、もうすぐややちゃんに会えるね」「楽しみだね」
と言われていて。

お腹のややちゃんに愛着はあるけれど、
「うまれてくる」っていうのがどういうことなのか、
彼はまだイマイチピンと来ていない感じ。


「うーーーん」
と分かっているのかよく分からなさそうな反応だった。




ーーー

一方、義両親の飼っていた猫が急逝。
息子が産まれたときもすでに愛猫は義実家にいたし、義姉は犬を飼っているし、
おかげさまで犬も猫も好きな息子。かわいがってもいました。

「△△(愛猫の名前)ちゃんは、どこ?」
やっぱり聞いている。
「もうこの世にいないのよ」ということをどう説明したらいいのか分からず、私は

「△△ちゃんは、お空に還っちゃったんだよ」
「居ないんだけど、遊びに来てくれて嬉しいよって言っているよ」


って話したんだけど、やはりイマイチピンと来ていない様子。
義父が、居なくなったケージに連れて行って話をしたらしい。で、戻って来たら

「○○くんも、13歳でしんじゃう?」

って話すからびっくり。愛猫は13歳でなくなったらしい。
「○○が13歳で死んじゃう訳ないでしょう。○○は長生きするんだよ。
 80過ぎまで生きるんだよ」

慌ててみんな話して。

「死」っていう概念が、まだ分からないんだよな…。
ーーー私も祖父母が亡くならないと分からなかったもの。
その時の私は7歳くらいだっただろうか。

でも、その時スゴ―――くコワかった。

ーーーー

「しんじゃう」って息していない。
「しんじゃう」って硬くなる。
「しんじゃう」って触ると冷たい。
「しんじゃう」ってみんな泣く。
お父さんなんて今まで泣いてんの一回も見たことないのに、泣いてる。
ーーー息していないって苦しいよ?
どうなっちゃんだろう?


幼いながら、
「思ったり」「感じたり」することが、できなくなるんだって感じ取ったり。
そういうことも恐怖だった。

それってどういうこと?暗闇?
ずっと寝てるってこと?寝てるんじゃないよね?夢見ないんだもんね?

私が「しんじゃった」ら、どこに行くんだろう?
お母さんもお父さんも、いつか「しんじゃう」の?
ーーーそしたら、どうなっちゃうんだろう??

ーーーこわい


って。

パートナーは、幼いころから犬も猫も飼っていたので、
今までも何匹か看取ったりしていったらしいけれど。

「しんじゃう」と、もう、会えないんだよね。どこに行ってもーーー。
「魂」はあるんだけれどね。


とは、パートナーが話していたけれど。

もっと、それこそ「その瞬間」に立ちあったりすれば、より理解できるのかもだけど。



ーーー

来月は、それこそややちゃんが産まれてくる。
できれば、息子にも立ち会ってもらおうと思っているけれど。
「うまれてくる」ってこういう感じだったよ、って4歳の彼なりに感じてくれたらいいなぁ。

「生」と「死」というものが「ある」ということ
今回の帰省でなんとなく、でも体験した息子。

やっぱり【「感じる」ことは「生きている」っていうこと】なんだって
幼いながらの私は「あの時点」で感じていたんだなって私は改めて想いだしました。