近年、世界遺産に指定された長崎県から熊本県にかけての教会群のうちの一つである「旧五輪教会堂」へ見学するクルージングツアーに参加した。
福江港から定期航路に就航している旅客船を、休憩中の間合い利用でチャーターしたツアーに参加して訪れた。
「旧五輪教会堂」の目の前の岸壁に横着けしてくれたので、移動距離もあまりなくお手軽に見学できた。
福江港から同乗してご案内してくれている船会社のガイドさんに連れられて教会堂へお邪魔すると、そこには神聖な空間が広がっており、崇敬な信仰心が生み出す建築美に圧倒された。
この教会堂は今は既に使っていないので写真撮影が許されている珍しい建物で、ガイドさんがその教会の内部について懇切丁寧に説明してくださってわかりやすい。
しかも、その説明にただの観光ガイドの説明とは思えない熱量と信仰心を感じてしまうので聞いてみると、この教会ではないもののガイドさんご自身も信者さんなのだそうだ。
美しい造形美は、純粋な信仰心によって生み出される…
この教会を見学した私の感想だ。
離島の小さな集落でかつさしたる産業もない地域なので、潤沢な建設資金を賄う余裕はなかったように思うが、この教会堂は柱や柵の装飾がとても細やかで美しく手が込んでいる。
信仰心が生み出す芸術美は、信仰していない人たちでさえ惹きつけ感動させる力を持っていると私は思った。
