ドルフィンファームで逢いましょう!〜 一口馬主とテシオ理論、そして、うちの子〜 -4ページ目

ドルフィンファームで逢いましょう!〜 一口馬主とテシオ理論、そして、うちの子〜

競馬歴49年、血統マニアの私ドルフィンが、競走馬の血統や配合を、血のロマン、個人の好き嫌い、固定観念を交えて語るブログです。

うちの子ファニーは、2021年6月23日、虹の橋を渡りました。

来週はいよいよ競馬の祭典、日本ダービー❣️


そこで、ダービーに出走を予定しいる人気上位馬の血統をテシオ理論で考察する。今回はダノンベルーガを取り上げる。


人気しそうな、イクイノックス、ジオグリフは2歳時に取り上げたのでそちらをご覧ください。






  ダノンベルーガ 2019.2.7鹿毛


(netkeibaより転載)


  対象祖先

父ハーツクライの劣性期①の種付で、母父Tizwayを0遺伝とみれば、優先種牡馬は…、代々劣性期の種牡馬が種付されており6代母の父Purdentまで優性期の父がいないという配合。優先種牡馬はPurdentとみて、対象祖先をTo the Rainbowとする。ハーツクライの形は継いでいない。


To the Rainbow 1991仏国産 鹿毛

12戦未勝利、競走成績の詳細は不明。


そこで優先種牡馬に目を移すと、


Prudent 1959 米国産 栗毛

6戦4勝、主な勝ち鞍、モルニ勝(仏・芝1200)、サラマンドル賞(仏・芝1400)、フォンテンブロー賞(仏・芝1600)



  適性

欧州芝マイラー、小回りは苦手。距離はもって2000mまで、それ以上は厳しい。



  耐力

ボトムライン活性値は(16/32=50)で平凡。強い調教、輸送、遠征、連戦では割引きが必要。



  ​配合

父・Ne0・サンデーサイレンス系

母父・Ma・マッチェム系

母母父・Ne0・ナスルーラ系

母母母父・Ne0・ニニスキ系


父系の3本がネアルコ0、母父が異系のマッチェム系のシェパード配合となっおり、1/4異系配合も完成した素晴らしい組合せ。アウトブリードで雑種性も高い。闘争本能、ボス性にも優れている。



  総評

ボトムラインの代々マイラーで2000mでも長いと思われ、新馬、共同通信杯は能力の高さで勝ったものの、皐月賞は良くぞ4着まで来た、流石だなという印象。クラシックは一生に一度しか走れないのでチャレンジするのはいい。闘争本能に優れ、大舞台でも引けを取らないが、ダービーの東京2400mは明らかにミスマッチ。NHKマイルCなら本命にしてもいい。


スローの瞬発力勝負なら馬券内はあるかもしれないが、距離の壁にぶち当たることが想像出来る。秋はマイルに路線変更することが彼にとっては理想的。


母コーステッドは優性期の種牡馬を配合すれば、必ず父の形を出せる繁殖牝馬で、今後の産駒にも注目したい。



久しぶりに血統考察したので予想してみた。

オークス最強牝馬決定戦、2400mは誰も走ったことのない未知の領域で、3歳牝馬にとっては過酷な条件だ。その上で血統は重要なファクターと考える。

今朝8時45分の東京芝の馬場コンディションは稍重、天候は曇り時々晴れ、レース発送までに回復する可能性もあるが、現時点では対象祖先が欧州芝適性を持った馬を上位にとりたい。


スターズオンアース

優先祖先がMonsun、対象祖先は母サザンスターズ。祖母がスタセリタ、力の必要な芝、クラシックディスタンスはピッタリ。桜花賞より、むしろオークス 向き。2冠達成に期待。



ルージュエヴァイユ

優先種牡馬はFrankel、対象祖先は凱旋門賞馬Rainbow Quest。キャリア3戦と未熟だがポテンシャルは間違いない。




サークルオブライフ

優先種牡馬はディープインパクト、対象祖先は南米芝ダート兼用のMontparnasse、日本の馬場適性はもちろん、馬場コンディションも不問。阪神JFを勝てたのは良かったが、理想は年内を休養にあて、桜花賞、オークスというローテーションが彼女には良かった。距離が長いが、2歳女王の意地を見せたいところ。




​アートハウス

優先種牡馬、対象祖先ともにスクリーンヒーロー。東京芝2400mはベストな条件。サンデーサイレンスのインブリードが吉とでるか凶とでるか?




エリカヴィータ

耐力値93は驚異的、過酷な条件も苦にしない。ノーザンダンサーのクロスは気掛かりだが、母の8遺伝でアッと言わせるか?




ウォーターナビレラ

ここまで堅実な結果だが、本番では少し足りない。インブリードの弊害が出ている。




ナミュール

本番ではインブリードの弊害が邪魔をする。桜花賞1番人気、巻き返えせるか?






トライアルのフローラSを勝って本番に挑むエリカヴィータを考察する。


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  エリカヴィータ 2019.2.3 青鹿毛



(netkeibaより転載)



  対象祖先

キングカメハメハ劣性期①の種付で母優先、優先種牡馬はLyphard、対象祖先はその母Goofedとみる。


Goofed 1968.3.20 米国産 栗毛

24戦4勝、詳細は不明だがアメリカで中距離を主体に走ったようだ。レイディーズHという12Fのレースに勝っていてスタミナも兼ね備えていた。


Lyphard 1969.5.10 米国産 鹿毛

12戦6勝 主な勝ち鞍、ジャックマロワ賞(仏G1・芝1600)、フォレ賞(仏G1・芝1400)、ダリュー賞(仏G2・芝2100)


自身の良績はマイルから中距離だったが、種牡馬としてはチャンピオン級の産駒を多数輩出、代表産駒はダンシングブレーヴ。



  適性

欧州芝のストレッチランナー、マイル〜中距離。対象祖先から形を引いて、距離延長もクラシックディスタンスまでは守備範囲だろう。



  耐力

ボトムライン活性値(29/32=91)は驚異的。連戦、輸送、遠征も難のその。使われてもパフォーマンスを維持出来るタイプ。一方、休明けは割引きが必要。



  配合

父・Ph・ミスタープロスペクター系

母父・Ne0・サンデーサイレンス系

母母父・Ec・エクリプス系

母母母父・Ne・リファール系


母の8遺伝、母父がネアルコ0、4本が異系の組合せでバラエティーに富んだ良い配合、雑種性も高い。しかし、ノーザンダンサーのクロスが残るのはマイナス材料。



  展望

休明けのフローラSを勝って中3週の本番。耐力値からローテーションに問題は無い。むしろ、パフォーマンスを上げてくる可能性がある。


ノーザンダンサーのクロスが無ければなお良かったが、大舞台では闘争本能に優る他馬に遅れを取るだろう。









オークス出走馬のなかで、テシオ理論的にも、個人的にも気になる、ルージュエヴァイユを考察する。



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  ルージュエヴァイユ 2019.1.7 鹿毛


(netkeibaより転載)



  対象祖先 

ジャスタウェイの劣性期①の種付で、優先種牡馬は母父Frankel、対象祖先はRainbow Questとみる。ジャスタウェイの形は引き継いでいない。


​Rainbow Quest 1981.5.15 米国産

14戦6勝、主な勝ち鞍、凱旋門賞(仏G1)、コロネーションC(英G1)


デビューから芝1400m、1600mを連勝し、デュハーストS(英G1・芝1400)ではEl Gran Senarに半馬身差で2着しており、単なる長距離馬ではなくスピードも兼ね備えており、その形が歴史的最強馬Frankelに伝わったとみている。代表産駒にサクラローレル。



  ​適性

欧州芝・マイル〜中距離のストレッチランナー。クラシックディスタンスまでなら守備範囲。



  耐力

ボトムライン活性値は(23/32=72)で上級馬としても必要充分。強い調教、輸送、遠征、連戦も苦にしない。逆に休み明けは苦手、使われつつ良くなるタイプ。



  配合

父・Ne0・サンデーサイレンス系

母父・Ne0・ガリレオ系

母母父・Ne0・ニニスキ系

母母母父・Ne0・ディンヒル系


ナッシングバットドリームズは未出走と思われるが、FrankelDanedreamの配合はG 1・15勝の夢配合。神経的エネルギーの消耗も少ない。


ディンヒルのクロスは母系内で完結しており、本馬はアウトブリード扱いでOK。父系全てがネアルコから分岐した雑種系でフレッシュなサラブレッドである。



  ​展望

キャリア3戦、全て上り1位の切れ味は魅力的。前走フローラSは再内枠、直線も前が詰まって、実際に追えたのは残り1ハロンだけ。前残りの展開も向かなかっただけで、着差ほど負けていない。


ローテーションも問題なく、東京2400mは合っていて、まとめて面倒をみる可能性もある。


ネアルコを完全排除したネオ・サラブレッド。ここで凡走したとしても、今後の活躍を見守りたい。












今週末のオークスに出走するアートハウスを考察する。


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  アートハウス 2019.2.26 栗毛



(netkeibaより転載)



  対象祖先

父スクリーンヒーローの優性期の種付、母母母父の◯が8遺伝か0遺伝となるが、誕生日から推測して0遺伝とみる。よって優性種牡馬はスクリーンヒーロー、対象祖先もスクリーンヒーロー とみる。


スクリーンヒーロー

23戦5勝 主な勝ち鞍、ジャパンカップ(芝2400・G1)、アルゼンチン共和国杯(芝2500・G2)


父グラスワンダーの0遺伝で母優先であったことからサンデーサイレンスの形を引き継いだ。代表産駒にモーリス。



  ​適性

日本・芝中距離、父のジャパンカップ、アルゼンチン共和国杯のパフォーマンスから東京の2400mは得意距離とみて良さそう。



  耐力値

(19/32=59)で平均的。極端なローテーションでない限り、連戦、輸送、遠征も心配ない。



  配合

父・Ne0・ロベルト系

母父・Ne0・サンデーサイレンス系

母母父・Ee・エクリプス系

母母母父・Ne0・ナスルーラ系


グラスワンダーとスクリーンヒーロー、ヘイローとサンデーサイレンス、Flying PasterとBeautiful Pet、『0遺伝』の父系3本、エクリプス系のみ残る、ネアルコ、ノーザンダンサーの影響を全く受けないため雑種性は高い。


しかし、サンデーサイレンスのインブリードは残るため、身体的、精神的な弊害は気掛かりだ。



  展望

デビューから阪神芝2000mを3走、リステッドの忘れな草賞を勝っただけで人気過剰の感は否めないが、対象祖先の父スクリーンヒーローが東京を得意としていたように、本馬もクラシックディスタンス、東京芝2400mの適性は高いとみている。雑種性の高さも魅力。


牝馬の2400m、誰も経験していない未知の領域で、これだけの血統背景があれば勝っても何ら不思議はない。只々、サンデーサイレンスのクロスが残念だ。