◼️悠真視点◼️
午後診終わり、医局で兄貴と非常勤医の話や、
病院の話をしていた。
「初日だから、午前は挨拶回りと見学をしてた☺️レクリエーションルームで、玲斗って子が……」とか「友美ちゃんって子が急に発熱して……」って、トラブルと急変の話を聞かせてもらった。
「その総合病院の小児科は、躾に厳しいんだな(笑)」
「あぁ。榊優介ってドクターが『ここではドクターや看護師が父ちゃんと母ちゃんだ』って、ダメな事はダメ!何でダメなのかってちゃんと教えてた。若いドクターなのに、立派だったな」
「へぇ~。兄貴にとっちゃ、普通の事じゃないか。天職だな(笑)」
「はっ!別に、叱りたい訳じゃない。人聞きの悪い事を言うなよ(笑)」
と言いつつ、そのドクターと双子の妹の話や結ちゃんの話をしてきたらしい。
「結は?電話してきた?」
……そう聞かれて、目が・・になった。
「結ちゃんから電話は無かったよ‥ぇっと‥
駿から…💧……駿から『ママがしんどいって言ってる』って電話あって、結ちゃんに聞いたら、朝、しんどくて、兄貴に薬もらって飲んだら、すごく眠くなって…って言ってたけど、兄貴、どんな薬飲ませたんだ?まさか睡眠薬なんかじゃないだろうな……?」
「睡眠薬?そんなの渡す訳ないだろ?(笑)
確かに具合悪いかもって言われたけど、診察しても、何ともない(笑)
結のいつもの『かもかも病』だな(笑)って思って、薬は渡したよ」
「『かもかも病』?飲ませたのは風邪薬?」
「いいや。何ともないのにそんなの飲ませられない。結に飲ませたのはビオ⚪ェルミン。
整腸剤だよ😁眠くなるハズもない」
「アッハハハハ!『それ飲んだら眠くなった』ってさ~😁寝起きみたいな口調だったな」
「確かに前の日の夜は、眠れなかったみたいで、『少しゆっくりしなさい』とは言ったけど。
それで洗濯も干すの忘れてたんだな。さっきも、俺にお尻を叩かれながら片付けしてた。慣れるまでしばらくは、あんな調子なんだろうな」
「結ちゃんにあんまり厳しくするなよ?
スパルタ式で出来るようになる子じゃないんだから(笑)」
「わかってるよ。結には結のペースがあるし、
自分がやらなきゃいけない事もわかってるみたいだし、手を抜いたり、ごまかしたりも出来ない子だって事も。そう言う所がまた可愛いんだ」
「……もぅ、保護者だな(笑)」
「あぁ。ゆうすけ先生も同じ事を言ってた」
「前にも言ったけど、金曜日の午前診は無理しなくていいんだぞ。出たり出なかったりでいいんだから。結ちゃんを甘やかすって理由ででも休んで構わない。俺もそう言ってる間に大学院修了だから、忙しくもなくなる」
「あぁ。結が休むなら、もちろん直帰するし、
あっちでも、緊急で何かあって帰れなくなる事もあるだろうし、その時は頼むよ」
「半日位、任せろ。どぅって事はない(笑)」
「頼もしい弟だ(笑)」
しばらく2人で話をして、戸締まりをして帰宅した。
◼️航一視点◼️
「ただいま~😃🏠✨」
「パパァ🎵おかえり~!」
駿が玄関にバタバタ走ってきて、思い切り飛び付いてきた。
「おっとと…(笑)こぉら!駿、廊下をバタバタ走っちゃダメ!この間も言ったよね?3回目だよ?」
「あそぅだった…💧ごめんなさぁい…」
「ったくもぅ…」
飛び付いて俺の首にぶら下がったままの駿を簡単に小脇に抱えて、お尻を出して、
パァン❗パァン❗パチィン‼️と3つ叩いた。
「はいっ!お尻おしまい。駿?
『仏の顔も三度』って言葉があるんだよ。
【これまで大目に見てきた事も、何度も同じ事を繰り返せば、ただではすまない】と言う例え。
次はもっと叱るぞ!」
駿を下ろして、視線を合わせてチクリとお説教した。
「ふやぁ…💧いたた😭ごめんなさい」
「ママは?」
「ママは、ちょっと疲れちゃったって、ソファでコロンしてる🎵駿はご飯食べてる🎵」
「ありゃありゃ(笑)」
カバンを寝室に置いて、手を洗い、リビングに行くと、結はソファで寝てしまっている。
ブランケットを掛けてあげたのは駿だろう。
駿が部屋で使っているやつだ(笑)
気持ち良さそうに寝ているけれど、そろそろ起こさないと、また夜に眠れなくなるな。
「結?結ちゃん?起きなさい」
「むぅぅん…んにゃんにゃ‥航ちゃん、ペンやぁよ~だ」
いったい、どんな夢を見ているんだか…。
「ホラッ!結!!起きる!」
バシッ❗バシン‼️パァン‼️
パァン❗パァン❗パチィン‼️
ブランケットとスカートを捲って、パンツの上から思い切りお尻をひっぱたいた。
「ふぎゃぁ!いたぁ!何?!💢」
「おはよう。結ちゃん、目 覚めたかな?」
「ぁ…。こ、航ちゃ…おかえりなさい…」
「ただいま。こんな時間に、寝言を言うほど
グッスリ寝たら、また夜に眠れなくなるよ」
「寝言…(笑)言ってた?」
「『航ちゃん、ペンやぁよ~だ』って。夢の中でも僕に叱られてたの?(笑)懲りないね。
そんなに眠いなら、ちゃんと目 覚まして、先にお風呂に入っておいで☺️」
「はぁぁぁい🎵よっこらしょ」
……よっこらしょって…(笑)
はぁ…💧ウチにはまだまだお尻叩きが必要な子が2人いるみたい…(笑)
☆おしまい☆