お片付けのお仕置きから半月…航ちゃんが宣言した通り、片付け忘れたり、言い訳をする度に、お尻を叩かれる日々が続いていた。
航ちゃんったら、容赦ない!まだ、お尻に定規の痣が付いてようが、腫れていようが、構わずピッシィ❗と竹定規で叩いてくる。
私のお尻は休まる時がない…💧
「容赦ないのは分かってるんだから、叩かれないようにすれば?」って?
そりゃ、そうだけど出来れば苦労しないよね。
叩かれる頻度は減ったものの、今日も…💧

午前の診察を終えて帰ってきた航ちゃんに、
「結?コレ、さっき届いた通販で買った服?こんなとこに置いといたら、シワになるよ?
他の服もこんなに散らかして…」
そう。さっき届いたスカートや服と、クローゼットの服をファッションショーのごとく、コーディネートして遊んだ後だった。
    
「うん。ちょっと待って~😒だって今、忙しいんだも~ん☺」そう言いながら、昨日買った新発売のプリンを頬張っていた。

「(また言い訳…5‥4‥3‥2‥1…)結。お尻」
「(…💧あぅぅ…)ごめんなさい…💧
すぐ、片付けるぅ…💧」
「もう遅い。さ、こっち来てお尻出す!」
その航ちゃんの右手には、いつもの竹定規。
左手を腰に当てて怖い顔でこっちを見てる。
スプーンを置いて、立ち上がり、ソファまで行ってスカートを捲り上げる。
お尻を航ちゃんの方へ向けると、パンツを太ももまで下ろされ、厳しく叩かれた。

「(ピシッ!)いっっ!(ビシッ!パチィン!)んんっ!
ハァッ(ビシッ!ビシッ!)…ごめんなさぁい!」
「次からはどうするの?」と叩いた後に、反省を言わされる。
「次からはぁ、片付けてから次の事する‥」
「よろしい。プリンは逃げないから、先に片付けなさい。あと5つ!」
「はぁい…💧」
ピシ❗ビシ❗パン❗パチィン❗ビシッ❗
プリンはお預けで、痛いお尻で服の片付けをする羽目になる…💧分かってはいるんだけど!
でも、早くプリン食べたかったの~💦

服の片付けをしてる間も、時々定規が降ってくる程、久し振りに厳しく叱られて、私の我慢は限界を越えた…。

「もぅ!ヤダ!お尻ばっかり!やらなきゃいけないのは分かるけど、こんなにお尻叩く事ないじゃない!」叩かれたお尻を押さえながら、泣きながら訴えた。
「分かってるなら、何故やらないの?」
「…💧だって…(ピシッ!)いだぃ!」
「結の『だって』はいらないよ」ピシッ
そのままふて腐れて、寝室に逃げ込んですぐ鍵を掛けた。

コンコンコン
「結?少し早いけどクリニックに行ってくるから。いつまでも拗ねてるんじゃないよ」
その声で、目を覚ました。
(15時‥寝てた💧)そう思いつつも、昼間の事もあるので、玄関を出る音が聞こえたけど部屋からは出なかった。
(航ちゃんが厳しすぎるのよ…あんなに怒らなくても…いいじゃない、少し位…)
そう考え始めるとまた、涙と怒りが込み上げてきた。(私は航ちゃんのメイドでも何でもない。何でこんなに毎日叱られないといけないの?もぅどっか行っちゃいたい!)
そう思ったけど、実家に帰ったって、事情を話したら、ママに叱られて帰される気がする。
考えた結果、由美に電話を掛けた。

RRR,RRR「もしもし?由美?ヒック…💧」
「結?!どうしたの?泣いてるの?」
由美の声を聞いたら、急にホッとして、
「こ、航ちゃんがぁ…ふえぇぇっ…💧」
のっけからこの調子で、話も出来ないので、由美が「ウチにおいで」って言ってくれた。
由美は今、実家を出て、短大の近くのマンションで一人暮らしをしている。
私はすぐにスマホと少しのお小遣いだけ持って、『ちょっと、出掛けます』と航ちゃんにLINEを入れて、由美のマンションに行った…。

マンションに着くと、由美は、お菓子やら、ジュースやらを沢山用意して待っていてくれた。
「ごめんね😃チューハイでもあればいいんだけど、啓祐にバレたら怒られるからさ~😒」
「あ、ごめん。手ぶらで来ちゃった…」
「いぃの😃いぃの。後始末も大変だし」
そう言って由美はジュースとお菓子を食べながら、私の話を聞いてくれた。

「(ゴク)ん…。航一さんって、やっぱり厳しいね。で、結はお尻が痛くて仕方ないんだ(笑)」
「もぅ!由美ってばぁ!(恥💧)」
恥ずかしくて思わずお尻を両手で隠した。
「啓祐だって、最近は航一さんと変わらないよ…。何かあったら、『お尻痛くしないと分からないのか?』って言うし!昨日だって…」と言って、スウェットを少し下ろして、赤みの残るお尻を見せた。『おまけにコレ』と見せてくれたのは、私も嫌って程に痛さを知ってるスパチュラだった…💧
由美が見せてくれたから、私もスカートを上げて、パンツの隙間から赤く腫れたお尻を見せて、2人で「お互い大変だよね💧」と苦笑いをした。

しばらく2人で色んな話をして、気が付くと
時間は8時半を過ぎていた…。
「結?今日は泊まってくでしょ?あたし明日は土曜日で講義もバイトもないしさ。今から、どっか、飲みに……?い、く?」
由美のその言葉に驚いて、スマホの時計を見て、…💧青ざめたガーン
着信+留守電+LINE…合計15件もの航ちゃんからの連絡が入っていた…。
(ヤバい!結ちゃん史上最大にヤバいよ💧)
思わず、また涙がポロポロこぼれ落ちた。

「えぇっ!まさか結、航一さんに黙って!?」
「うぅん‥『ちょっと、出掛けます』ってLINE、だけ…💧」
由美がため息を付いた瞬間、由美のスマホがなった。
「け、啓祐だ…。まずい?(pi)もしもし?」
由美!?」(啓祐君、声大きぃ💧)
「啓祐?声大きいよ?……えっ?ゆ、結?う、うぅん来てないよ?」由美は何とか取り繕って、誤魔化してくれた。どうやら連絡の着かない結を探して、もしかして由美の所かもと思った航ちゃんが、由美の連絡先を知ってる啓祐君に連絡したみたい…。
啓祐君は今日、遅くまでバイトで探せないから、連絡して居場所だけ聞いてくれって言って、電話を切ったそう…💧
ますます、結ちゃん史上最大のピンチに、私の涙は止まらなかった…💧

どうしていいか分からず、俯きスマホを呆然と眺めていると、航ちゃんからLINEが入った。
『いい加減に連絡位入れなさい!』
私の既読が付いたから、もう一度LINEを入れたんだろう。凄く怒った一文だった…。
『ごめんなさい。大丈夫だから。もぅ毎日お尻叩かれるのは嫌なの…』
そう入れて、思いきって電源を落とした…。

「結?大丈夫?」由美が心配して聞いてくる。
「うん。平気…ごめん由美」私は、涙を拭い、無理やり笑って見せた。
「取り敢えず、ピザでも取ろっか?」
ピザが来るまでにお風呂を借りて、由美はすぐに帰るつもりで何も持ってきていない私に着替えを貸してくれた。

あまり食欲も無い中、ピザを1、2切れ食べ、電源を落としたスマホ画面を見ては、ため息を付きながら眠れぬ夜を過ごした…。

★つづく★