◼航一視点◼
結は熱も咳も治まり、いつもの調子を取り戻しつつあった。良かった。ホントに軽い肺炎で…今日はクリニックが休みなので、家でゆっくり、結と朝ごはんを食べた。
「結、食べ終わったら薬、ここ置くよ」
「うん。ありがとう」
(さて、俺は今の内に洗濯をして、と…)
結がリビングで、テレビを観ている間に、シーツや枕カバーを洗濯しておこうと思った俺は、寝室へ行った。
ベッドカバーを外し、枕を持ち上げると、
「ティッシュ?(笑)もう、結は…横にゴミ箱置いてあるのに…」
ゴミ箱へ入れようとすると、ティッシュから粉がこぼれた。(ん?)指についた粉を見て、もしや…と思い少し舐めてみると、結が飲んでいる抗生剤だ。(やったな…
)
「結?ゆ~い~さ~ん?」
リビングでドラマに夢中の結を呼んだ。
「(もぅ!今、ドラマいいトコなのに…)なぁに?航ちゃん」ブツブツ言いながら結が寝室までやってきた。
2つのティッシュを見せて「ゴミは?」…
それを見た瞬間、結の顔色が変わった。
「……ゴミは、ゴミ箱…」
「そうだね。じゃ、薬は?」
「な、何の事?…」
「コレ。薬はティッシュにくるんで捨てても、病気は良くならないよねぇ?」
「ちょ、ちょっと、こぼれた…か」「ちょっとこぼれた量じゃないよ。いつから、そんなに平気で嘘付くようになったのかな?」言い訳する結に被せるように言う。
「……うぅ…ごめんなさい…」
「何が?」
「…お薬…あの…」「はい。もういい」
「えっ…??」
「今から僕はコレを洗濯して、片付けをしなきゃいけない。結のごめんなさいを聞くのはその後。終わったら声掛けるから、それまでリビングで正座してなさい」
そう言って、洗濯物を持って寝室を出た。
今のままお説教をしてしまったら、感情的に怒鳴ってしまうかもしれなかったから…。
結はシュン…として、リビングに行き、ソファの横に静かに正座した。
正座が苦手な結。どれくらい出来るかな?
そう思いながら、あえてゆっくり片付けを始めた(意地悪かな?(笑))
あっちの部屋、こっちの部屋を掃除して回り、洗濯物を干して…結は歩き回る方へいちいち座り直して、じぃっと見つめてくる。
「結?僕が動く度にこっち向かなくていいから、じっとして反省してなさい」
ちょっと叱るとまたシュンとなって、小さくなった。
4~50分経っただろうか?一通り片付けを済ませた。結は足が痛いのか、モジモジと落ち着きが無い。
「お待たせ、結。どうして正座してなさいって言われたのか考えた?」ソファに座り、腕組みをして結に聞いた。
「ぇっと…お薬…ちゃんと飲まなかったら…」
「飲まないのも悪い。しかも、飲んだフリしてあんな風に隠して。2回共、ゼリーだけ食べたの?」
「(コクン)はい。あのね…2回じゃないの。朝の分は…お水で流した…の」
言い終わるよりも早く、結の腕を引っ張って寝室まで連れて行く。
「痛いよ…航ちゃん!腕…あ、足ぃっ
!」
結をベッドにうつ伏せにして、パジャマを下ろして、平手でお尻を叩いた。
バシィ❗バシィ‼パチィン‼パチィン‼
足のしびれとお尻の痛みで動けない内に、クローゼットからスパチュラと洋服ブラシを取り出した。
枕2つを結のお腹の下に重ねて置き、お尻を高くしてパンツを下ろした。
「(パチィン!パァン!)いやぁ…!航ちゃん、
痛いぃ!!」
結のお尻のほっぺには、スパチュラの痕が赤く2つ付いた。そんな事お構い無しに、更にお尻を叩いた。
「(パチィン!)んんんっ!!(パァン!)いたぁ…
(バシバシ!!)ヒィッ…(パシン!)あぁ~…!」
「今日の朝の薬も流したのか?!」
パァン❗パァン❗パチィン‼
「今日のはちゃんと飲んだ!!痛ぁい!
ホントに!」
「ズルい事して飲まなかったのは何回?」
バシィ❗パチィン❗パチィン❗
「んくぅっ…よ、4回…」
「…スパチュラで20、洋服ブラシで20」
「ヤダヤダヤダヤダ…!多いよ…そんなに叩かなくても、反省出来るからぁ!」
バシィ❗バシィ❗
「いやぁぁぁ!ごめんなさい!」バチィッ❗
嫌がって逃げようとする結の腿を何度か叩いた。
「痛ぁ!航ちゃん、足はやぁだぁ!ちゃんとするから、お尻にしてぇっ!」
「じゃ、ちゃんとお尻を出しなさい!」
叩くのを止めると、グズグズすすりながら、枕にお腹を乗せた。結のお気に入りのピンクのタオルを渡してやると、顔を拭いてうずめた。それが結の覚悟を決めた合図と取り、スパチュラをピタリとお尻に当て、叩き始めた。
パッチィィィン‼「うぐううう!」
「(パァン!)ん!(パァン!)痛い~…!
(パチィン!!パチィッ!)ごめんなさぁい…」
「何で、あんなズルい事をした?」
「チョコのやつに混ぜても、苦いし…グズ…
もう、熱も咳も治ったと思ってぇ…ヒク」
パチィン❗パァン❗パチィッ❗パン❗パン❗
「(パァン)やぁ!(パチィッ!パチィッ!)もぅやめてぇ!(パァン!パッチィィン!)ごめんなさい!」
「(パァン!)んんっ!、(パァン!パチィン!)
ふぇぇ…(パチィッ、パチィン!)ハァ、ハァ…ハァ」
「結?抗生剤はね、出された分ちゃんと飲まないと、体に残った菌が薬に対する耐性菌になって、薬が効かなくなるかもしれないんだよ」少し難しい話をしながら、洋服ブラシに持ち替え
ビシッ❗ビシッ❗ビシィ❗パチン❗ピシッ❗
「いだぁぁぁ!ハァ、ハァ…そ、そうな、の?」
「今の薬で効かなくなると、もっときつい薬を飲んだり、もっとしんどい思いをするんだよ。だからちゃんと飲まないといけないの!」
「(バシッ、バシッ!)ぐうぅぅっ!(バシィ!)ハァ!
(バシィ!)んんんっ!(バシン!)ごめんなさい!」
「あと10回!ゆっくり痛くするから、しっかり反省しなさい!」パチイィィン‼
「ぅわぁん!…お薬流してごめんなさい!」
「(バシィーン!)痛っぁ!お薬丸めてごめんなさい!」バシンッ❗
「(パァン!パァン!)飲んだって嘘ついてごめんなさい!」パチイィィン❗
「(ビシッ、ビシッ!)体、大事にしなくてごめんなさい!」
「そう!それっ!口が酸っぱくなるほど言ってるでしょ!!」バチイィィッ❗
バチイィィッン‼
「あぁぁぁんっ!痛ぁぁい!!ごめんな、さ、いっ!」
最後の10回が終わると、結はベッドの上をお尻を抑えて転げ回った。
落ちそうになる結を膝の上に乗せて、ポンポン、トントンと背中とお尻を軽く叩いて、落ち着かせた。
「高橋も僕も、嫌がらせで苦い薬を沢山出してるんじゃないよ。結にちゃんと元気になって、また笑ってて欲しいからなんだからね?分かるね?結の辛い顔は見たくない」
そう言うと、結は俺に顔をうずめて頷いた。
「……?航ちゃん?辛い顔見たくないなら、
こんなにお尻叩かないでよ…」
「
…そんな事、いう子は…!」左手で結の腰を押さえ、右手をスッと上げると
「やぁ!も、叩かないで!」と手でお尻を隠し、顔をうずめた。
「もう、叩くとこ無いくらい、真っ赤に腫れてるよ(笑)その代わり…リビングで今日の点滴だ。点滴の間、痛いお尻で正座してなさい。最後に余計な事を言ったお仕置きだよ」
と結を抱いたままリビングへ行き、ローテーブルの前に下ろした。
「痛い
グズ…パンツはぁ?」
「点滴が終わったら冷やしてあげるから、
そのままでいなさい(笑)」
そう笑って、左腕に点滴をして
「動いちゃダメだよ。30分位だからね。
はい、正座しなさい!(笑)」
「ふぇぇんお尻痛いよぅ…」
結はまた泣きながら、リビングに正座して、点滴が落ちるのを恨めしそうに見上げていた。
最後の一言さえなければ、ソファで点滴出来たのにね…。
★おしまい★
結は熱も咳も治まり、いつもの調子を取り戻しつつあった。良かった。ホントに軽い肺炎で…今日はクリニックが休みなので、家でゆっくり、結と朝ごはんを食べた。
「結、食べ終わったら薬、ここ置くよ」
「うん。ありがとう」
(さて、俺は今の内に洗濯をして、と…)
結がリビングで、テレビを観ている間に、シーツや枕カバーを洗濯しておこうと思った俺は、寝室へ行った。
ベッドカバーを外し、枕を持ち上げると、
「ティッシュ?(笑)もう、結は…横にゴミ箱置いてあるのに…」
ゴミ箱へ入れようとすると、ティッシュから粉がこぼれた。(ん?)指についた粉を見て、もしや…と思い少し舐めてみると、結が飲んでいる抗生剤だ。(やったな…
![爆弾](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/036.gif)
「結?ゆ~い~さ~ん?」
リビングでドラマに夢中の結を呼んだ。
「(もぅ!今、ドラマいいトコなのに…)なぁに?航ちゃん」ブツブツ言いながら結が寝室までやってきた。
2つのティッシュを見せて「ゴミは?」…
それを見た瞬間、結の顔色が変わった。
「……ゴミは、ゴミ箱…」
「そうだね。じゃ、薬は?」
「な、何の事?…」
「コレ。薬はティッシュにくるんで捨てても、病気は良くならないよねぇ?」
「ちょ、ちょっと、こぼれた…か」「ちょっとこぼれた量じゃないよ。いつから、そんなに平気で嘘付くようになったのかな?」言い訳する結に被せるように言う。
「……うぅ…ごめんなさい…」
「何が?」
「…お薬…あの…」「はい。もういい」
「えっ…??」
「今から僕はコレを洗濯して、片付けをしなきゃいけない。結のごめんなさいを聞くのはその後。終わったら声掛けるから、それまでリビングで正座してなさい」
そう言って、洗濯物を持って寝室を出た。
今のままお説教をしてしまったら、感情的に怒鳴ってしまうかもしれなかったから…。
結はシュン…として、リビングに行き、ソファの横に静かに正座した。
正座が苦手な結。どれくらい出来るかな?
そう思いながら、あえてゆっくり片付けを始めた(意地悪かな?(笑))
あっちの部屋、こっちの部屋を掃除して回り、洗濯物を干して…結は歩き回る方へいちいち座り直して、じぃっと見つめてくる。
「結?僕が動く度にこっち向かなくていいから、じっとして反省してなさい」
ちょっと叱るとまたシュンとなって、小さくなった。
4~50分経っただろうか?一通り片付けを済ませた。結は足が痛いのか、モジモジと落ち着きが無い。
「お待たせ、結。どうして正座してなさいって言われたのか考えた?」ソファに座り、腕組みをして結に聞いた。
「ぇっと…お薬…ちゃんと飲まなかったら…」
「飲まないのも悪い。しかも、飲んだフリしてあんな風に隠して。2回共、ゼリーだけ食べたの?」
「(コクン)はい。あのね…2回じゃないの。朝の分は…お水で流した…の」
言い終わるよりも早く、結の腕を引っ張って寝室まで連れて行く。
「痛いよ…航ちゃん!腕…あ、足ぃっ
![ハッ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/104.png)
結をベッドにうつ伏せにして、パジャマを下ろして、平手でお尻を叩いた。
バシィ❗バシィ‼パチィン‼パチィン‼
足のしびれとお尻の痛みで動けない内に、クローゼットからスパチュラと洋服ブラシを取り出した。
枕2つを結のお腹の下に重ねて置き、お尻を高くしてパンツを下ろした。
「(パチィン!パァン!)いやぁ…!航ちゃん、
痛いぃ!!」
結のお尻のほっぺには、スパチュラの痕が赤く2つ付いた。そんな事お構い無しに、更にお尻を叩いた。
「(パチィン!)んんんっ!!(パァン!)いたぁ…
(バシバシ!!)ヒィッ…(パシン!)あぁ~…!」
「今日の朝の薬も流したのか?!」
パァン❗パァン❗パチィン‼
「今日のはちゃんと飲んだ!!痛ぁい!
ホントに!」
「ズルい事して飲まなかったのは何回?」
バシィ❗パチィン❗パチィン❗
「んくぅっ…よ、4回…」
「…スパチュラで20、洋服ブラシで20」
「ヤダヤダヤダヤダ…!多いよ…そんなに叩かなくても、反省出来るからぁ!」
バシィ❗バシィ❗
「いやぁぁぁ!ごめんなさい!」バチィッ❗
嫌がって逃げようとする結の腿を何度か叩いた。
「痛ぁ!航ちゃん、足はやぁだぁ!ちゃんとするから、お尻にしてぇっ!」
「じゃ、ちゃんとお尻を出しなさい!」
叩くのを止めると、グズグズすすりながら、枕にお腹を乗せた。結のお気に入りのピンクのタオルを渡してやると、顔を拭いてうずめた。それが結の覚悟を決めた合図と取り、スパチュラをピタリとお尻に当て、叩き始めた。
パッチィィィン‼「うぐううう!」
「(パァン!)ん!(パァン!)痛い~…!
(パチィン!!パチィッ!)ごめんなさぁい…」
「何で、あんなズルい事をした?」
「チョコのやつに混ぜても、苦いし…グズ…
もう、熱も咳も治ったと思ってぇ…ヒク」
パチィン❗パァン❗パチィッ❗パン❗パン❗
「(パァン)やぁ!(パチィッ!パチィッ!)もぅやめてぇ!(パァン!パッチィィン!)ごめんなさい!」
「(パァン!)んんっ!、(パァン!パチィン!)
ふぇぇ…(パチィッ、パチィン!)ハァ、ハァ…ハァ」
「結?抗生剤はね、出された分ちゃんと飲まないと、体に残った菌が薬に対する耐性菌になって、薬が効かなくなるかもしれないんだよ」少し難しい話をしながら、洋服ブラシに持ち替え
ビシッ❗ビシッ❗ビシィ❗パチン❗ピシッ❗
「いだぁぁぁ!ハァ、ハァ…そ、そうな、の?」
「今の薬で効かなくなると、もっときつい薬を飲んだり、もっとしんどい思いをするんだよ。だからちゃんと飲まないといけないの!」
「(バシッ、バシッ!)ぐうぅぅっ!(バシィ!)ハァ!
(バシィ!)んんんっ!(バシン!)ごめんなさい!」
「あと10回!ゆっくり痛くするから、しっかり反省しなさい!」パチイィィン‼
「ぅわぁん!…お薬流してごめんなさい!」
「(バシィーン!)痛っぁ!お薬丸めてごめんなさい!」バシンッ❗
「(パァン!パァン!)飲んだって嘘ついてごめんなさい!」パチイィィン❗
「(ビシッ、ビシッ!)体、大事にしなくてごめんなさい!」
「そう!それっ!口が酸っぱくなるほど言ってるでしょ!!」バチイィィッ❗
バチイィィッン‼
「あぁぁぁんっ!痛ぁぁい!!ごめんな、さ、いっ!」
最後の10回が終わると、結はベッドの上をお尻を抑えて転げ回った。
落ちそうになる結を膝の上に乗せて、ポンポン、トントンと背中とお尻を軽く叩いて、落ち着かせた。
「高橋も僕も、嫌がらせで苦い薬を沢山出してるんじゃないよ。結にちゃんと元気になって、また笑ってて欲しいからなんだからね?分かるね?結の辛い顔は見たくない」
そう言うと、結は俺に顔をうずめて頷いた。
「……?航ちゃん?辛い顔見たくないなら、
こんなにお尻叩かないでよ…」
「
![爆弾](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/036.gif)
「やぁ!も、叩かないで!」と手でお尻を隠し、顔をうずめた。
「もう、叩くとこ無いくらい、真っ赤に腫れてるよ(笑)その代わり…リビングで今日の点滴だ。点滴の間、痛いお尻で正座してなさい。最後に余計な事を言ったお仕置きだよ」
と結を抱いたままリビングへ行き、ローテーブルの前に下ろした。
「痛い
![ハッ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/104.png)
「点滴が終わったら冷やしてあげるから、
そのままでいなさい(笑)」
そう笑って、左腕に点滴をして
「動いちゃダメだよ。30分位だからね。
はい、正座しなさい!(笑)」
「ふぇぇんお尻痛いよぅ…」
結はまた泣きながら、リビングに正座して、点滴が落ちるのを恨めしそうに見上げていた。
最後の一言さえなければ、ソファで点滴出来たのにね…。
★おしまい★