影林考。 | MERKABA~マカバ~

MERKABA~マカバ~

ヘクサグラムからマカバになるっていいことだよね?

クロアチア着陸

クロアチアに行くことが決まって、ガイドブックで観光地のチェックをしたりしていたわりに「添乗員同行」というツアーだったため、相当気を抜いていた。

出発当日、成田に着いてから事前に送られていた日程表を忘れてきたことに気が付くほど。

添乗員さんの名字が「影林かげばやし」で、ひらがな5文字、ローマ字11文字じゃないか~と即座に文字数をチェックしたのは、自分の旧姓がフルネームでひらがな4文字、ローマ字6文字で、短すぎる名前が一種コンプレックスだったためで、結婚が決まった時、ひらがな3文字ローマ字6文字の新しい名字に、もうちょっと長い名前が良かったな~なんてことも考えたくらいなので、文字数チェックは欠かせない(^^;

それにしても「影林」とは珍しい名字ではないかと、出身を聞いてみると「大阪」で、ダンナによると、元々は鹿児島出身だという話も出てたという。

帰宅してから名字由来netで検索してみると

影林さん 全国21,761位、およそ200人という結果だった。

1/200の影林さんにお世話になったわけ。

都道府県別に影林さんが多く住んでいるのは、奈良県で生駒市に特定されるらしい。生駒市は奈良でも大阪に近い地域。

「かげ」という音には「蔭」「陰」「景」もあると、検索してみたが「かげばやし」さんのバリエーションは、「影林」だけのようだ。

ちなみに「林」さんだと全国18位57万人いるというポピュラーな名字となるが、この「林」は、「はやし」のほかにも「はやさ」「はやす」「しげる」など読み方には様々なバリエーションがある。古代から林連、林臣があったうえに物部氏系統にも、清和源氏にも、桓武平氏にも「林」さんはいるから、林さんの分家とか、主人が「林」だから家臣が「影林」にしたとか?

「林」という漢字の語源は、土地や現象を盛んにする、草木を生やす、囃すと、盛り上げる!という印象があるが、そこに「影」を付すとはどういうわけだろう?

「影」は、物体に光が当たった時の影、見えないものという印象が強いが、古代は水面や鏡に映った姿も「かげ」と呼んだ。

「かげばやし」では由来が全く辿れないので、「かげ」ではなく「かけ」で探して見ることにした。

「かけ」なら、「懸」「掛」「欠」というところだろう。

懸林さん、全国77,606位、およそ10人

掛林さん、全国31,761位、およそ100人

欠林さん、不明(^^;

意外にも、影林さんのほうが数が多い。これでは手がかりなしかと思いつつ、名字とは関係なく「掛林」で検索してみた。

すると、「家掛林いえがかりばやし」という文字列があった。座敷林の呼び名で、土佐藩で使われていたとか。家屋敷に接続して用材などに利用したという。防風林や防砂林というわけではないようだ。「居久根林いくいねばやし」「居懸りいがかり」などとも言われたらしい。

「懸林」さんも座敷林に由来するのかもしれない。

「昔は武士の家系だったらしいです」と影林さんは言っていた。「林」家を守った武士だったのかな?守衛を家系とする林さんが「影」を付したのかもしれない。

...そのくらいしか、わかりませんでしたけど終了(^^;