なんだなんだ!?
なんかランキング、激伸びなんだが。
すごい雑に書いているのに、読んでいる方もおられるんですね。ちょっとびっくり。

開業!開業!とは叫んでいるものの、大雑把な立地はおろか物件すらあたりもついてない段階で、軽めの常勤職の他、日々、開業資金目的で小銭稼いでいるってのが現状。

 

ところで私のハンドルは dolphin-md 。由来は、以前に先輩の開業を手伝ったとき、そこで使われていたOpenDolphinという電子カルテがかっこよかったから。
自治体病院で使われているようなクソ重くて使いにくいそれと比べ、イルカちゃんはシンプルで軽快に動いていた。
こういう諸々が医師を開業に駆り立てる。

 

使われている立場はもうイヤだ、自分の好きな環境で診療をしたい!

 

話がそれた。

電カルに戻す。

いたく気に入ったイルカなんだが、現在、正規品はけっこうお高くなっている。

以前は、自分で組み立てること前提で20万というプランがあったはずだが、現在はないようだ。
(その後、ローカル版を販売していたLSCがOpenDolphinの取り扱い自体をやめてしまったため、もうこの選択肢は選べない。

現在はメドレーが事業を引き継いでクラウド版は生き残っているようなのだが、オープンソースの良さはサーバーをローカルに置いてカスタマイズできる点だと思うので、私の場合はクラウド版は選べない)

 

しかし、そこはオープンソースの強み。色々な派生バージョンがある。

ここはけっこう調べた。

 

本当はMacにインストールしたいのだが、残念ながらそんな便利ノウハウ記事は見つからず(あっても内容が古い)、MS windows インストール前提の記事はけっこう見つかった。
(現在では、Mac へのインストール記事もここここやで案内されている)

 

まず、たどり着いたのが OpenDolphin-2.7m (開発者は猪股弘明氏、精神科医。開業時に使っていたとか)だが、作者自らが OpenOcean というやつを勧めている・・・なんだが、探しにいっても「作り直す」とかでソースコードがない。

ここでちょっと悩んのだが、そこはオープンソースの良いところ、コピー(正式にはフォーク fork というそうです)してくれている人がいたので、そこから拝借してきた。

 

プロならともかくこんなの一発でインストールなんてできんてー、と思っていたが、試行錯誤していたら、なんとか(windows には)インスコできた!


自宅LAN内でORCAというレセコンにもつないで、似非診察モドキをして微かな喜びを抱いてます。

処方せん打ち出せたときは、マジで感動。


(追記)新しいバージョンのテストも始まったようです。

(追記2)なんか、私、増田茂という医師(ただし、私はこの人のことをまったく知らない)とシステムクラフト の杉原とかいう人になんかケチつけられたようなのだが、はっきり言って腹ただしい。
増田という人は、以前は独自カスタマイズした dolphin を配布していてそれなりに普及はしていたようなのだが(これをある種の商用ソフトとして取り扱っていたのだがシステムクラフトという関係)、この記事を書いた時点で、それほど話題にもなっていなかったし(だから知らなかったわけだが)、少なくとも私の周囲にはそんなものを使っている開業医は一人もいなかった。
ORCA のメーリングリストを覗くと奈良の笠原先生にもちょっかいだしていたようだが、医師としての業績がほとんどない者の個人開発のプロダクトなぞおいそれと信用できるわけがないではないか。
現在では、開発元のメドレーからも「非正規」扱いになっているようだし、そんなもの使えるわけがない。

 

(追記3)なぜ、OpenDolphin-2.7m を取り上げたかといえば、開業準備中の医師が不安になる電子カルテ導入〜レセプト打ち出しの流れを把握する上で良いトレーニングとなる(なった)からだ。
インストール・デプロイ・ORCA(レセコン)との連携ができて仕舞えば、業者を介することなく自前でそこら辺の勘どころが掴める。
(時間がない場合は m3 のデジカルあたりでもいいと思う。マネーに余裕があればメディコムあたりでもいいが、少々高め。最近では値引きもしているという話だが、これはこれで交渉が面倒くさい)

慣れてきたら、そのまま本稼働できるというのも魅力だ。

多くの医師が気になる「データの囲い込み」に関しても、OpenDolphin-2.7m は配慮されている。
まず、クライアントで普通にカルテを記載するとそのプレーンテキストをユーザーのホームに書き出してくれる。
これだけでも十分ありがたい。
さらに別のカルテに乗り換えたいというときにも、本体とは別にデータ移行ツールや PDF/HTML 閲覧ビューアが用意されている。
導入の敷居は確かに若干高いかもしれないが、何かと安心なのだ。

 

(追記4)記事が味気ないと思い、カバー写真追加。
元画像は、猪股先生の note 記事からお借りしてきました。