TwitterのフォロワーがSRS(性別適合手術)を受けたらしい。その人は既に女性として人生を送っていて、とうとうその時が来たか……というのが正直な感想だった。然し話によると、その人が女性ホルモンの摂取を始めてからまだ1年も経っていないらしい。なんてこった……私はもうすぐ女性ホルモン摂取歴2年半に達するというのに。途中でこのまま摂取を続けるか悩んで中断した事はあったけれど、にしても、この差は一体何なのだろう。

……なんて言ってはみたけれど、私は別に性別適合手術を受けるつもりはないし、受けた自分を想像する事は出来ない。正直「このままでいいのか」という思いはあるし、恐らくこれからもずっと女性ホルモンの摂取自体は続けるだろうけれど、私が女性として生きる事は多分無いと思う。

だって、それは余りにもハードルの高い事だから。

私の見た目は、まぁ……。全然男っぽくないけど、じゃあ女っぽいかと聞かれるとうーん……みたいな感じだと思う。要するに性別不明。通りすがりの人たちからはよく「えっ、男? 女?」とか言われる。ちなみに髪型は目隠しショートボブ。自分でも超絶サブカル臭いと思う。いずれは髪をセミロング程度まで伸ばすつもりだ。

そしていつか、私を見た全ての人間に私の事を疑いなく女だと思って貰えるようになりたいと思う。

……見た目に関しては。

ただ、繰り返しになるが、私は別に女性として生きる気は更々無いのだ。

私は長い間、自分の性自認が分からずに迷っていた。トランス初期は男として扱われる事が酷く苦痛で、少しでも自分を女に近づけようと必死だったし、オネェとか言われて笑われる度に酷く傷ついた。女性用のビラなんかを受け取る度に「少しはパス度上がったかな?」と一喜一憂してたし、「来年度からは愈々女として生き始めようかな」とか楽観的に思っていた。

けれど結局、私が女として生きるのはどう足掻いても無理だとしか思えなくなった。その理由は二つある。一つは、自分の見た目に関してどうしても自信が持てないから。そしてもう一つは、何やかんや言って男というジェンダーを手放すのが惜しいからだ。

私は女性が大の苦手だ。だがそれは異性への照れに起因するものではなく、単純に、私は女性というものが、私たち男として生まれた人間とは全く別種の生き物に思えて仕方ないのだ。そして私の女性化が進むにつれ、その感覚はより顕著になった。私がどう足掻いても成れない存在、それが女性なのだと。彼女らと私の間に広がる深い深い溝を知覚した私は、そうして全てを投げ出し向こう側に飛び込んでゆく事を諦めたのだった。

男として生きるのは正直楽だ。女性に相対する時のように始終気を張っておく必要はないのだし。だからと言って、他の男たちと一緒くたにされるのは嫌なのだけど。私は男というカテゴリによって括られながらも、ニューハーフという独立した事象として生きる事を望んでいる。



「性別迷子の毒吐き場」というタイトルでスタートしたこのブログだが、私は既に自分が性別迷子であるとは思っていない。「女の子としての身体を手に入れたい男の子」として、私は現在の自分を定義している。まぁ思考が女方面に大分引っ張られてはいるけど、私の性自認は結局は男なんだろうなぁって。そうキッカリ処理出来た事は、自分の中では大きな進歩なのだろうと思っている。

だから、性別迷子としてのブログは今回でお終いだ。読んでくれた方がどれくらいいらっしゃるか分からないけど、こんなクソみたいな文章に目を通して下さって本当に感謝します。



では。