深夜1:00。
いったい
誰からだろう..............
美世...............、
だよなぁ、きっと。
何となく気まずいまま、
美世に何も言わず
遠ざかっていたもんな
彼女は何も悪くない。
そう...................
オレが勝手に考えて、
勝手に遠ざかっているだけ。
ああああ、
電話出なくちゃ............
「もしもし...........」
「あっ、あの............、
もしもし........
あの、由衣と申しますが、
リュウジさんはご在........」
「ああ、なんだぁ
由衣ちゃん。
こんばんわ」
「あ、ああ、
リュウ君?
..............こ、こんばんわ」
なんで、
こんなに緊張しているんだ^^
笑ってしまった....................
「あはは♪
どしたの?
こんな遅くに?^^」
「な、なんで笑うの??
だってリュウ君が
何時にかけても
いいって言ったじゃない..................」
「うん、別に平気だよ。
ただ..................、
なんでそんなに緊張してるのさ?」
「だ、だって、
夜中に男の子に
電話するなんて................、
緊張するでしょ、普通」
「はっははは、
ちゃんと“男の子”として
扱ってくれるんだ~♪」
「えっ?? 男の子じゃないの?」
「いや、
ちゃんとした男の子ですよ、
あはは
ただ、売り場のコたちは
オレのことを“男の子”だと
思ってないからさ^^」
「そんなことないよ~」
「ホント、ホント。
たえちゃんなんてヒドイよ........
彼氏と旅行に行くからって、
その旅行用の下着を
下着売り場で選ばすんだぜ、はは」
「あ、今日はありがと~」
「は、はい? なんだっけ?」
「倉庫で、
棚の上の商品を取ってくれたじゃない」
「いえいえ。
あのジャンプして
取ろうしてたヤツね^^」
「わ、笑うなんてヒドイなぁ...........」
「後ろから見た時、
何を踊っているのかと思ったよ、あはは」
「人が一生懸命取ろうと
していたのに.............
どうせチビですよ
でも.............」
「でも?」
「ちょっと.............元気でた」
「うん??」
「商品を取ってくれた時に...........
『人のいないところでは、
無理して元気なフリ
しなくてもいいんじゃん。
頑張りすぎると疲れちゃうよ』
って言ってくれたじゃない」
「ああ、はいはい」
「あ~、忘れてたでしょ?
でも、誰かが自分に
気付いてくれてることが
なんか
うれしくて...........」
「はは、みんなも気付いてたよ、
ただ言わないだけでさ」
「やさしいよね、
リュウ君って。
それなのに
なんで彼女出来ないんだろう
.............?」
うっ、む、胸が痛い...............
「オレのことはいいよ(-_-;)
で、やっぱ、何かあったの!?」
「いや................」
「あっ、無理して話さなくていいよ」
「う、うん..................」
「男の人ってさぁ...............
結婚ってどう考えてるもの?」
えっ...................
な、なんで????
な...........、
何かオレのこと知っているのか!!
ま、ま、まさか...............
智との会話聞かれたとか!?
いや、
あれは三茶の居酒屋だったし、
あはは.............
考えすぎか(^。^;)
そしにしても、
タイムリーな質問すぎです、
はい............
「いや~、
人それぞれだとは
思うけどね...............」
「そ、そっか...........
そうだよね、はは……
リュウ君は
まだ学生だしね。
じゃぁ、リュウ君は
考えたことない?」
「う~ん、
そもそもなんだけど……
オレの場合だと
誰かと付き合うってことは、
その人とさ
結婚してもいいと思えるから
付き合うんだけど............」
「ええ!?
い、いきなりそう思うんだ..............
いつもそう思ってから
付き合うの??」
「うーーーーん
ただ正直、
学生の自分には
現実感がない...............かな」
「でも、
結婚してもいいって思っては、
いるんしょ?」
あれ?
攻められてますか、オレ。
な、なんか美世に
攻められている気分だ............
いやいや、
美世なら攻めては
こないか..............(^_^;)
「なんか実感が
ないんだよね............
由衣ちゃんみたいにさぁ、
ちゃんと働いていて
自立していたら、
もう少し違うのかも
しれないけど..........」
「それって
本気じゃないってこと?
結局は結婚する気が
ないってこと?」
「いやいや、
例えばさぁ、
付き合うとSEXするじゃない、
普通に。」
「い、いきなりすごいこと
聞くよね............」
「ごめん、ごめん........あはは^^
でも、どんなに避妊しても
子供が出来る可能性は
ゼロじゃないよね...........」
「う、うん....................」
「する以上は
子供が出来てもおかしくないよね。
それで二人の子供が
彼女のおなかに
宿ったとしたら、
実感わくと思うんだよね。」
「で、でも.................、
そしたら困るでしょ?」
「ビックリするとは思うけど、
困りはしないかな、たぶん。」
「えっ
絶対にビックリするし、
男の人は困って
うろたえると思う..............」
「だって、だってさぁ
お互い好きだから
出来たんでしょ。
それに今なら
実質的にも来年は
社会人だし.................。」
「うん.............」
「まぁSEXをする以上は
覚悟っていうか、
そうなることも
理解もしてるからね。」
「................」
「それが
『人と付き合うってことは、
その人と結婚してもいいと
思えるから』
って感じかなぁ.................」
あ、あれ?
ゆ、由衣ちゃん
...................な、泣いてる???
「で、でも.................
そういうこと言っても、
実際は困るでしょ?、
逃げるでしょ??」
ど、どうしたの?
由衣ちゃん..........?
オレは
由衣ちゃん
妊娠させてないよね(^。^;)
「まだ実際に
そういった場面に
直面したことがないからなぁ...........
別にえらそうなことを
言うつもりもないんだよね。
そうだね............
今まで付き合った人に
結婚しようって
言ったことないなぁ............」
「な、なんで..............
なんで言わないの?
それって
やっぱり言っちゃうと
逃げる時が大変だから?」
「いやいや、
あのね........
逃げるのが
前提じゃないから^^
だってまだ学生でしょ、
オレ(^-^;」
「し、知ってるよ。
で、でもさぁ...........
そう思ってるなら
言ってあげれば
いいじゃない............」
「うーーん............
そんな、
親から自立もしてない
オレに言われても
相手も現実感なんかないと
思うんだね、まだ...........
いくらオレがそう思っていてもさ」
「そう思っていても...............」
「そう。
言われたら
相手もうれしいかもしれないけど、
本気で信じられないでしょ?」
「でも、...........
でも、きっとうれしいと思うよ」
「でも、
その場を喜ばすだけでは
言いたくないんだよね、
現実感がないとはいえ
一応は本気で
そう思っているからさ...................」
って、なんでだろう、
あはは……
由衣ちゃんを相手に
本気で語ってるんだ、オレ。
でも.............
正直オレは今、
美世との結婚が
考えられなく
なってきている..............
由衣ちゃんに
偉そうなこと言っても、
美世から逃げてる..............
別に美世のことが
嫌いってワケじゃないけど、
なんだろう...........
なんでだろう..............
あんないい彼女なのに...........。
もう..............
美世のことが
好きじゃないのかな。
それとも結婚を
考えて付き合ってる
とかいいながら、
重いのがいやなのかな。
それとも...............
あーあぁ、
美世と別れた
ワケでもないってのに
こんな時間に
他の女の子と電話かぁ...........
やっぱりオレって
最悪だなぁ、ホント。
「わ、私ね........................」