先日の演奏会でこんなことがありました。
私はその日 客席内のポジションで、開場前の客席・お座席のチェックの仕事がありました。ところが、出演者は開場時間ギリギリになってもまだリハーサルをしています
ギリギリのリハということ自体は珍しくはありませんが、その公演は色々と編成が変わるため、急ぎ、舞台上の1曲目のセッティングも必要でした
私の客席チェックと同時進行で、舞台も奮闘しています。私の仕事は「表方」・舞台の仕事はいわゆる「裏方」さんのお仕事です。
チェックしていると、突然のドスンドスン!!という物凄い音に驚き、思わず手も止まって、何事かと音のした舞台を振り返って見てしまいました。何のことはなく、ただ女性スタッフのヒールの音が響いていただけでした。
スタッフとはいえ、本来事務職の者が手伝っているので、それ専用の服装をしているわけではありませんでしたから、まぁ、仕方のないことです。それに、きっと私と同様今回は特別に慌てているからだと思うことにしました。
やがて本番を迎え、なんと、また舞台転換の場面であの音がかなり気になるので、今後のためにミーティングの時に報告したものか、ちょっと考えてしまいました
終演後のミーティングで、別の者から、お客様からあの足音についてご指摘を受けたという話が出ました。考えてみれば、折角の演奏後の雰囲気が損なわれているのですから、やはりお客様にとってもフライング拍手同様、嫌なお気持ちになるものですね
この仕事も長くなってきましたが、今回のようなご指摘に繋がったケースは初めてでした。
確かに、発表会のようなアマチュアの方が運営される演奏会などでも、多少耳障りに感じる場面も多くありますよね。小さなお子様のピアノの足台のセットに出て行かれる方も妙に目立ちます。
プロの演奏家でも女性はコツコツと上品に響くヒールの音は期待も高まり、ドスンドスンは興ざめ…ということは多くあります。ご指摘に至るかどうかの違いはあれ、よく起こっていることです。
演奏会のスタッフをされる皆さま、主に室内楽のような時に想定されるケースだと思いますが、服装もスーツ姿となるような場合、ちょっとご参考になればと思いました
P.S 出演者自身の足音、ドスンドスンもお客様からご指摘を受けたことがありますよ~その時は確かに私も「うっ」と思ったくらいでした。出演なさる方もどうぞご参考に。