客席内の帽子 | コンサートホールのお話など

コンサートホールのお話など

レセプショニストとして働いているコンサートホールでのお話や、クラシック音楽やとりとめのないことなどを綴っています。

演奏会の客席内での帽子の着用についてどう思われますか?帽子


夏のUV対策に対して、防寒対策で意外と冬場の帽子着用も多くみられます。客席で帽子を着用したままでご鑑賞の方がちらほらといらっしゃいます。


実は、様々なお声掛けをしているレセプショニストも、帽子に関しては特に積極的にお声をおかけしない場合が一般的なのではないかな?と思います。


もちろん、常にチェックは入れていて、もし何かあった時に備えて気にかけてはいますし、大きなつばのある帽子ぼうしなど、あきらかに問題のある物に関しては何らかのお声を掛けることがあるかもしれません。


しかしながら、基本的に他のお客様のご迷惑にならないのであれば、無理に「取って(脱いで)ください。」とは言わず、様子をみます。お座席の位置、特に真ん中や前方など、角度によっては他のお客様のご迷惑になることもあります。


一口に帽子と言っても、例えば女性の盛装pigg類でなお且つ迷惑にならないデザインであったり、怪我などで頭を保護していることもあるかもしれません。クロークでは紳士の山高帽帽子などをお預かりすることもしばしばあります。イロイロです。


一方で、帽子を着用したままの方に対して、不快に思われるお客様もぉだめ・・・もいらっしゃり、私たち係員に「注意してくれプンプン!」とご指摘を頂くケースもあります。その場合はケースバイケースで脱帽にご協力を仰ぐこともあります。


ただ単にステージが見えにくいという以外に、

「演奏している人に、失礼じゃないか!」

「演奏している方は正装なのに…。」

という方もおられ、そもそも演奏に対して失礼、同じ会場で聞くのは不快という考え方なのです。






ピアニスト松浦健さんとコンサートホールと ~松浦健さん応援しています~




●他のお客様のお帽子が、大変気になって演奏に集中できないような場合は、一度近くの係員にご相談ください。


●帽子を被って行かれる方は、ご自身がどうすべきか、周囲の迷惑になっていないか考えてみて頂くとよいと思います。クロークでは帽子単品のお預かりもOKです。


●もし、脱帽の協力を請われたれなら、特に理由がなければ極力ご協力ください。



あくまでも私の個人的な意見としては、上に挙げた特別な場合を除いて、なるべく客席内では帽子の着用は控えて頂けると有難いかな・・・と思いますしあわせ