先日、これからレセプショニストになろうという方にデビュー前の研修を、僭越ながらお手伝いする機会がありました。
期待と不安で一杯で、とにかく緊張されていることでしょう。おまけに足が痛くなります。綺麗な姿勢でずっと立っていることは初めてかもしれません。指先や口角や、普段何かをする時は無意識に使っている身体の部分にずっと気を配らねばなりません。
想像以上にクタクタに疲れて帰宅したことでしょう。次回も元気に来てくれるか、ちょっぴり心配なくらいハードです。恐らく想像を超えたキツさだったことでしょう
今回の人数は少ないですが、それぞれ人の個性もうんと違います。でも、それぞれにきっとデビュー後は素晴らしい仕事をしてもらえる良さが、緊張の幕間にまだ押さえられていますが、キラキラと光って見え、それを引っ張り出すのが楽しみになります。
私が初めて勤務の時、そしてそれからも、そこのコンサートホールの一員であることが本当に嬉しくてたまらす、誇りをもって仕事をしたいと思ったものでした
出演者の方があって初めて守るべきコンサートが作られますし、上司や同僚は言うまでもなく、ですが、自分を磨いて下さるのは一番にはお客さまであると、仕事の場所が変わった今でもそう思っています。
「お客様にとって最高の時間」となることができるよう、その軸があれば自ずと仕事の質も変わってきます。コンサートホールというのは他の接客業と比べられない独特の空間です。強いていうならホテルマンが一番近いと思っています
華々しく目立つ必要もなく、でも、終始美しく、最高のおもてなしをする。その達成度がホールの格にもつながっていく。お客さまと、主催者・出演者の双方に喜んで頂く。それはホールが大きくても小さくても有名でも無名でも、少なくともレセプションに関しては平等に評価に値する。どこかでおもてなしの心を見失って勘違いをしてしまわないように。自分にも再確認
MAXの緊張感に加え、覚えることが多すぎてアップアップしてしまいがちですが、シンプルなおもてなしの心をずっと忘れないでいてくれるように、続きの研修で、うんと伝えられるといいなと思います