チェンバロが舞台上に4台も並ぶ演奏会がありました。2台くらいなら時々ありますが、4台はなかなかない機会です。
色、装飾と、それぞれに、デザインが違います。
あり得ないとは思いながら、一人、ブレーンストーミングしている私。
「もし、この中の1台をプレゼントしてもらえるとしたら、どれ?」
「リビングに置くとしたらやっぱり…。」
なんて。でも、お席のチェックに入ったほんの一瞬、チラ見しかできませんでしたが。
チェンバロは、上から見下ろしますと、弦の部分(箱の内側)にも美しい絵が描かれているものもあり、結構真上に近い状態から見ないと、1階席のお客様や、2階でも、正面のお席からではわからないかもしれません。
禁止事項の写真撮影も予想通りに多く、お声掛けも増えます。
プログラムは全てバッハでしたが、改めてバッハ様はよく、こんがらがることなく、あんなに作曲なさったものだと思います。曲中は息子がかつて「インヴェンション」を弾いていた頃、先生から教えていただいたり、解説書と首っ引きになって納得したりした知識が頭の中を駆け巡ります。
その音楽こそ、秩序正しいところが美しく整ってゆくという人の世の法則を教えてくれる、信仰、教会音楽と結びついているのにも改めて納得します。
チェンバロのある演奏会では、開場中や休憩中(転換で舞台袖に引っ込めてしまうことがあるので注意が必要ですが)、ご自分のお席以外も客席内を軽くお散歩なさって、色々な角度から眺めて回るのもまた、楽しいですよ。
もちろん、撮影はなしでお願い致します。
また、特別にデリケートな楽器ですので、湿度なども管理が大事で、室内の温度が通常より低く設定されていることが多いですので、上着はクロークに持っていかずに膝に置いておくなどすることもお奨めです。その場合は、背もたれに掛けないこともマナーの一つです。