怒涛だったのは… | コンサートホールのお話など

コンサートホールのお話など

レセプショニストとして働いているコンサートホールでのお話や、クラシック音楽やとりとめのないことなどを綴っています。

私ごとで恐縮ですが、この1週間、怒涛のような忙しさでした。普段からそんな感じですが、その中身が特別にイレギュラーなことばかりで一杯の1週間だったような気がします。更新などもあまりできずにいました。すみません。


でも、本当に怒涛のようだったのは、多様な出来事に対してそれぞれへの、私自身の気持ちだったような気がします。


怒涛と書きながら今ふと思い出したのが、リスト作曲の「2つの伝説」から、「波を渡るパオラの聖フランシス」です。荒っぽく一言でまとめるとすれば、身なりの貧しいことで、乗船を断られた聖人・フランシスが、自身のマントを広げ、荒れ狂う海の上を歩いて渡ったという伝説です。


そうです、このようにどんな荒れ狂う波にも堂々と渡ってゆけば良いのだと思ったりしながら。


リストが、50歳代初めに、ローマで失望を味わっていた時に、この聖人の伝説により「信じることの強さ」に感銘を受けて作曲されたとされています。


この曲も大好きですが、実は私にとってベートーベンは肝心要の時に必要です。私の心を癒してくれる存在です。「おこがましい。」と言われても、共感し、涙が出てきて癒されます。シンフォニーも何も好きですが、究極に癒されるのはピアノソナタです。


また新たな1週間が始まります。忙しさに紛れて、大事なことを見落としてしまわないように、丁寧に、誠実に、こころを込めて生きるよう、今日は自身を振り返ってみました。


聖人フランシスのように、堂々と人生を進んでいくために。