この季節、コンサートホールの中は、案外寒くて震えることがあります。特にエントランス付近に居る人、場合によってはエントランスの外に出て人員整理したりする人もいらっしゃるのではないかと思います。
クロークや、開演後一人でず~っと立っている普通の通路などが寒いなど、そのコンサートホール独特のとても寒い場所というものがあるかもしれません。
それ以外に、出演者の方でも、楽屋が思った以上に寒く、温度を上げてもらうのが設備の構造上無理だったというような話をたまに聞きます。
この寒さ、本当に馬鹿にならないのです。鼻が真っ赤になったり鼻水が出たり、あるいは背中が丸くなったりと、接客の上でも色々と困ります。
私などは、外に40分ほどただひたすら姿勢正しく立っているというポジションがあり、後半は場内係に入ったのですが、急に温かい場所に入ったのと、それでほっとしたので、眠気が襲ってきて本当に大変だったことがありました。
屋外では、ホテルマンのような専用のコートを着用していたのですが、それでも…で、そこのポジションの時は必ずお客さまにたくさん「かわいそうね。」「ジャンケンで負けたの?」「いじめられてるの?」なんて、ユーモアたっぷりに同情していただいたものです。(笑)(毎回同じ人が同じギャグをおっしゃる方がいて、こちらは「また出るかな?」とつい思ってしまったりなんかして。)
冬のコンサートホールには、「衣類に貼るタイプの使い捨てカイロを備えて置く」ということをお試しください。後でどうしても暑くなれば取れば済みます。寒いとわかっているポジションの人は、更衣室で予め付け、途中で寒くて仕方のなくなる人のためにも、すぐに取り出せる所にストックしておいて、使ってもよいというルールにしておけば便利です。
出演者の方も、荷物にお持ちになると結構使える場面があるかもしれません。手先も温められますし。
ちょっとしたことですが、これで少しでも、お客さまに笑顔の接客がしやすくなるといいですね。