クラシックのコンサートホールで、演奏中の客席は本当に静かですわずかに動いただけでも、洋服の袖がすれる音すら気になるくらいです。(平安時代の衣擦れの音って、こういう感じなのだろうかと時々思います。)
そんな中で、飴を食べようと思ってバッグの中からなんとか取り出すのに成功したのはいいのですが、包み紙をむこうとする段階で、思った以上にその音が響いては止め、またしばらくして挑戦しては再度驚いて止め…という繰り返しの光景に毎回のように出会います。
結局、一粒の飴を食べるのに、相当な時間を費やすことになってしまい、曲の間中、間を置いてはカサッ・・・コソッ・・・という気になる音を発生させてしまっていますなんだか、間抜けな、滑稽な感じがしますが、周囲のお客様にとっては大迷惑です
こんなとき、あまりにも気になる場合は、ゼスチャーで「止めてください」と、訴えかけに、お客さまに近寄ります。どなたか特定できないこともありますが、「私たちレセプショニストはちゃんと把握していて、あんまりみなさんに迷惑だと、止めさせるつもりですよ」ということを、他の気にしているお客さまにわかっていただき、安心していただく効果もあります
咳が出そうなご本人にとっては、なんとか飴を口にしたいところですね。「どうしても今日は飴がないと心配。」という方は、開演前に包み紙をむいた状態にして、一粒入る程度の最もちいさなジップ付き透明袋に入れて膝に置くなど、工夫されてみてはいかがでしょかプラスチックの薬のケースなどでは、中で飴が転がったり、落としてしまった時に音が出てしまいますのでお勧めできません。ガムのように音の出ない紙で包んでいるタイプのものもありますね
しかしこれも咳が心配な時に限ります。表立って、決してお勧めはできません開場中にお座席で飴をやりとりしているお客さま(交換会が始まる光景が)をお見かけしただけで、密かにチェックしてしまいますし、周りの方も心配そうになさっています。もし、やむを得ずという時は、そのように音と動きが出ないように工夫して、こそっと、ささっと、目立たずに。もちろん、音の大きなところでパクッとお願いします
飴にも匂いのきついものがありますので、その点にもご注意いただき、できるだけ食べなくて済むようにお願いしたいですね