チケットを切り、半券を確実にお客さまにお返しする。ここまでの作業が終わったら、プログラムのお渡しですね
プログラムを渡す係の人は、ただ渡すだけの簡単なことと思いがちですが、色々と気を遣えることが要求されますチケットを切る係の人と同じ目線で入って来られるお客様をよく観察します。そして、チケット係のフォローをします
チケット係は、両手を使うため お客さまの対応をしている最中は、他のことができません。気づいていてもできなかったり、あるいはうっかり気付かずにやり過ごしてしまうことがあります。その時こそ、プログラム係の人が代行をします
例えば、車椅子でご来場の方を見つけたら、ご案内する別のスタッフを呼んだり、未就学児?と思われる子ども
にチケット係が何も声をかけなかったら、プログラム係が確認の声かけをします。花束受付
へのトークなども同様です。
チケット係が何らかの事情で急遽持ち場を離れる場合は、さっと代行の業務に入ります
余裕があれば自分でチケットを切った後、プログラムを配りますが、他の組のプログラム係が一緒に配ってくれたり、他から応援が来たりと、チームワークで乗り越える場面
です。とにかく持ち場を離れる場合はお互いに必ず一声かけることを徹底しましょう
大切な役目なのが、スルーしてはならない人を、最後にキャッチし、止めることができる係でもあることです。チケットを見せないままなかに入ろうとするお客さまも時々ありますただ単にうっかりと、不慣れなだけだったりすることもありますが、時には確信犯もいます
特に高額チケットの公演に出没する確率が高いです
そのような大袈裟な事態でなくても、2人以上でご来場の際に、がまとめてチケットを出して切ってもらい、残りのメンバーが先に中に入ろうとするケース、お子様連れの方で、お子様だけが先に中に入ろうとしてしまうケースなど。
毅然とした態度で、はっきりとした口調で止めなくてはなりませんが あくまで語調は柔らかく、笑顔
で対応したいところです。
具体的にプログラムを渡すことについて
台の上に積み重ねて置いているプログラムの管理
見た目のエレガントさをキープ・お客様の流れの合間に素早くすることがポイント
♪常に見た目美しく整える。(
崩れやすく、落ちやすいので注意してください。)
♪在庫確認 台の上のプログラムが少なくなったら、素早く補充する
♪仲間のプログラムが途中で足りなくなったら回す。(常にアイコンタクトを取る)
渡し方・・・笑顔とお迎えする気持ちを忘れない
♪お客様の目を見て丁寧にお渡しする。くれぐれもぞんざいな態度で渡さないように気をつける
♪所作は美しく落ち着いて。立ち姿は美しいでしょうか指先も綺麗でしょうか
♪背中の曲がった高齢者・お子様・背の高い人・・・等々、お客様の身長、目線に合わせる
♪多くはチケットの半券を受け取ったばかりで、手荷物と半券で手が空いていなかったり、お財布に半券をしまおうとされているなど、プログラムを受け取りにくい状況であることが多いです
杖をつかれている方もかなりの数いらっしゃいます。
よく見て、そのお客様ごとに最も受け取り安いようにお渡ししましよう。殆ど指の間に挟んでもらえるところまでピンポイントで差し出すなど、慣れとともに「痒い所に手が届く」接客が出来るようになってきます。
♪プログラムにはチラシの挟み混みをしている場合も多くあります。お客様が意識せずに受け取ってしまうと、受け取った瞬間、チラシが落下してパニックになってしまいます
お客様の手元を確認しながら落とさないか黙ってチェックしながら、無事に持って歩かれるまで見届けます
もし、そこを持ったらチラシがバラ撒かれてしまう
という時は、「お客様、チラシが落ちてしまいますのでこちらをお持ちください。」というように具体的にお声を掛けてみるといいですよ
トークと注意点
♪トークは「本日公演のプログラムでございます。」が丁寧ですが、無理な場合は「プログラムでございます。」、最低限「どうぞ」と、言葉を伴いたいと思います
色々な考え方がありますが、チケットで「いらっしゃませ。」とお迎えしていますので、セットの後方のプログラムは「いらっしゃいませ。」は不要なのではないでしょうか
♪時々、プログラムを受け取り忘れてしまうお客様がいらっしゃいます。そんなときは「お客様、プログラムをお配りしております。どうぞお受け取りくださいませ」などとトークしますが、だいたいはお急ぎで、声が耳に入らないことも多いのです。
何が何でもというように、追いかけてまでお渡しする必要はありません。危険
だからです。たいていはお客様自身が後で気がついて取りにいらっしゃることでしょう
そこで気をつけたいのが、あくまで「お声を掛けたのですが・・・」というようなことは一切言わないことです「申し訳ございませんでした。」と、丁重に、でも笑顔でさわやかにお渡ししましょう
色々書きましたが、お客様はどっと流れていらっしゃいます。どれも一瞬の出来事のようで、どれも一瞬の判断のことです
初めてお手伝いを経験するような場合は、とにかく笑顔で丁寧にお渡ししていればでしょう
お給料をもらうプロでなければ難しく考えすぎる必要はないですよとにかくお客様との出逢いを楽しんでください
笑顔が本物になります