演奏会で、アンコールの時は本当に胸の高まる時間ですね祈るような気持ちで、もう一度弾いて(吹いて)・・・!なんて
このアンコールですが、あくまで「予定は未定」なんです
打ち合わせの時点で、ほぼ演奏するつもりで曲名も伝えて頂いている場合もあります。でも、それでさえ、100%、確実ではありません。
弾く予定だったのに、弾かなかった。
予定はなかったのに、弾いてもらえた。
予定以上の曲数だった。
あるいは以下だった・・・。
予定と違う曲だった。
予定と順番が違った・・・。
というふうに、出演者の気分や体調などで、絶対にということはありません。
ですので、レセプショニストにお尋ねになっても、お答えできません。
「あくまで予定ですが・・・かもしれません。」ということもあります。
ですので「わかりかねます。」という答えのときは、本当にわからない確率が高いです。
予定はあるのに、お帰りの方には
「もしかしたら、アンコールがあるかもしれません・・・。」と、ご案内します。
何故なら、一旦ドアの外へ退出されると、もしアンコールの演奏が始まってしまっても、もうなかには入れないこともあるからです
アンコールで中に入れるかどうか、どこで入れるかは、たいてい演奏者自身や主催者の意向に従った対応を事前に打ち合わせして 決めてある対応ですので、レセプショニスト個人の判断は致しかねます。ここは指示に従ってください
パターンとしては
①演奏中は中に入れない。
②自分の席には戻れないけれど、レセプショニストの案内するタイミングで入れる。
③ご自由にどうぞ。
などが主です。
席を立ってドアに向かって歩き始めたら、演奏が始まったという場合はそのまま壁際に沿って、立って聴いても大丈夫なことがほとんどです。
座席の通路でそのまま立ち止まるのは、周りのお客様のご迷惑になることもあるので、避けていただきたいです。
もし、途中で明らかな空席があれば、座ってしまっても、アンコールに限ってはではないでしょうか!くれぐれも、わざとはダメですよ。ギリギリ切羽詰まったタイミングの場合は、です
続けて演奏が始まってしまわない限り、演奏の後に再度自席に戻っていただくのは大丈夫でしょう
もし、微妙な所でアンコールになってしまった時に、レセプショニストがそばに寄ってきて黙って立っているときは、他のお客様にとってちょっと気になるタイミングや立ち位置のとき、「何かあったら止めますから。」という意味を示しています。1曲終わったところでご案内しようとしていることもあります。状況によって色々ですが、あまり気にしないでお聴きください。
♪要するに、演奏中に動かない
↓
♪演奏に間に合うかどうかで決める
という風にご理解ください。ご自身でも迷った時はそれで判断してください。
以下はアンコールにまつわる実際に時々あった話です。
熱狂的なファンの方が、アンコールのタイミングを狙って、なるべく近くて良く見えるところに大移動ということが
もちろん、確信犯です
もう、後先が見えない状況のようでした。
ある有名ピアニストのリサイタルのアンコールで、演奏が始まってしまった後で、どこか別の自分の座席からパイプオルガンの下までダッシュで大移動して、最も見やすい場所に立ち、そのままうっとりと聴いて、演奏が終わるとそれはもう狂ったように喜びを表現なさっていました。私が駆け付けるまでに演奏が終わってしまいました
ステージの裏側の席(パプオルガンの下)は特に目立ちますので、そういう意味では最も気を遣うブロックです。レセプショニストはステージの一部くらいに思っています。みなさんもあのブロックではホール中の注目が集まっていることを忘れずにお願いしますね
ステージ横のスタンディングオーベーションにもお気をつけくださいね。
思わず立った瞬間に、チラシなどが落下してしまう例がなくはありません。
笑っちゃいけないのでしょうが、終演直後、オケの人から「上から眼鏡が落ちてきた」と、手渡されたこともありました
他、後にも先にもこの時限りしか見たことがない経験は、なんと「横断幕」を最前列の辺りで出したファンですねいうまでもないことですが、クラシックのコンサートホールでは、これはタブー
です。
クラシックファンならば、演奏者に対しても、お客さま同士ということでも、見苦しいことのないように、良識をもって欲しいですね。一番の表現は、心のこもった拍手以外の何ものでもないような気がします
それから、アンコールの曲名についてはエントランスの出口付近で掲示されていることと思います。お急ぎの時や、混雑が嫌な時など、ホームページを持っているコンサートホールですと、掲載されることが多いと思いますので、後でお調べになってください