一年で最も好きな行事のひとつが花見だ。

3月下旬から4月上旬までのわずか10日間で、つぼみ、咲き始め、満開、散り際を見るのは、まるで人の一生を見るようで、何とも言えない気持ちになる。

 

子供の頃は桜を見ても特別な感情を抱くことはなかったが、10代の頃にライトアップされた夜桜を見に行って以来、こんな美しい光景がこの世にあるのかと、すっかり夜桜の虜になってしまった。
もちろん、日中、陽に照らされた桜も見事だが、夜に見る桜は何とも言えず妖艶で、桜の季節になると毎晩のように夜桜を観に桜の木の下へ通ってしまう。

 

 

そして花見といえば、やはりお酒。桜を眺めながらの乾杯は、最高だ。

桜の花びらが偶然グラス(盃)に落ち、日本酒に浮かぶ姿はとても優雅で、何とも言えない美しさがある。
ただ、桜を愛でるだけでこんなに幸せな気分になれる日本人って、なんて素晴らしいんだろうと思う。


しかし、桜はあっという間に散ってしまう。

桜吹雪を見ると、「どうか散ってくれるな......」と心の中で叫んでしまう。
そして、自分の人生、あと何回桜を見ることができるだろう、とつい思ってしまう。

 

世の中には、こんな素敵な時間を過ごせない環境にいる人、いや、こんな時間の過ごし方すら知らない人も沢山いる。
こういう「幸せに包まれた時間の過ごし方の記憶」を知っているだけでも、幸せなことだと思う。

そして、これからもこの国に住む人が、毎年感謝の気持ちで、桜を愛でることができる、平和で幸せな世の中であってほしい。

そのために、自分に何ができるだろうと、改めて想う。

 

だから、地球がもっと喜び、分かち合いの気持ち、思いやりに溢れた豊かな星になるよう、僕は今日も情報空間の書き換えを試みている。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

アルケミストマスター養成講座、第6期生の体験会参加枠も、あと2日です。

詳細は、以下リンクから。

体験会申込 | アルケミスト master (alchemist-master.com)