99%の心理のプロが知らない潜在意識の超秘密 | 人間の潜在的能力の解放・鈴木清和

人間の潜在的能力の解放・鈴木清和

超深層心理レベルから人生のステージアップをサポートします。カウンセラー、セラピスト歴は28年です。

 

非常に重要なことでありながら、既存の心理学の中ではほとんど認識されてこなかったことがあります。

 

まず、人間は生い立ち過程で、その環境に適応するために、スキーマ(思考の図式)と呼ばれるプログラムのようなものを作り出して潜在意識に保存します。

 

例えば「私は見捨てられる」という内容のスキーマができると、見捨てられそうな兆候を鋭敏に察知し、見捨てられる状況を避けるために、親の期待に応えようとしたり、機嫌を取ったり、愚痴の聞き役を引き受けたりするようになります。

 

そして、こうしたスキーマをベースに、さらに私が忖度スキーマと呼んでいるものが派生して作られます。「私は常に相手の期待に応えるべきだ」とか「私は常に相手の機嫌を取るべきだ」と言った内容のものです。

 

こうしたものは特定して書き換えて解消することはできます。

 

しかし、平均して数個程度のスキーマが連携して、この世界で生き延びるための戦略を形作ります。例えば、「私は重要他者の期待に応え、いつも機嫌をとることで居場所や存在価値を確保する」というようなものです。

 

このようなものを私は「潜在的適応戦略」と名づけました。似た概念としては、NLPでは、サバイバル・ストラテジー、精神科医のメラニー・フェネル博士の「生きるためのルール」、交流分析での人生脚本(ライフ・スクリプト)などがありますが、スキーマとの関連、精神的発達との関連は示されていませんでした。

 

人間以外の動物では、「適応戦略」は概ね生まれつき決まっています。ところが人間の場合はむしろ好転的に、生い立ちの環境を世界の縮図とみなして、それぞれの適応戦略を形作るのです。

 

そして、「潜在的適応戦略」を構成するスキーマ群を「コアプログラム」と呼びますが、それらはこの世界で生き延びるために非常に重要なプログラムとして特別に保存されます。

 

そのため、個々バラバラに書き換えても繰り返し再生します。これを書き換えるためには、新しい戦略、ライフストラテジーを育ててゆく必要があるのです。これにより環境順応型から自己主導型への移行が進んでゆくのです。環境順応型を「他人軸」、自己主導型を「自分軸」と言い換えることもできます。

 

このことは特に、対人援助職(医師、看護師、カウンセラー、セラピスト、ヒーラーなど)、管理職、親において重要です。なぜなら、環境順応型のままでは、人に振り回されたり、迎合しすぎたり、過度に依存される傾向が起こるからです。

 

特にカウンセラーになる人は、子供時代から親の口の聞き役などをしているケースが多く、私の言葉で「犠牲奉仕型」の適応戦略を持ち、その延長で仕事にしているケースがよく見られます。

 

すると、クライアントの感情に振り回されたり、ぐちの聞き役に終始したり、いわゆる「受けてしまう」という問題を抱える場合もあり、クライアントの状態が固着して自分自身も消耗してしまいやすいものです。

 

しっかり主導権を握り、相手自身の意欲や積極面を引き出せる人に脱皮する必要があるのです。しかし、この移行が不十分なままカウンセラーをしているケースが少なくなく、消耗した挙句意欲を失ってしまうケースもあります。

 

自分自身のコアプログラム・適応戦略型を知るためのきっかけとして作成した無料診断サービスをこの度リニューアルしました。

 

https://03auto.biz/clk/archives/omcqrb.html

 

自己主導型知性を確立している人でも、過去に作られたコアプログラムの影響を強く受けてジレンマや葛藤を抱えることがよくあります。

 

私がかつて、NLPの教室で学んでいたときに受講生の中にライフガードのボランティア経験者がいて聞いた話があります。

 

溺れている人を助けるのは実はかなり難しく危険なのだそうです。

 

死に物狂いでしがみついてきて、助けようとした人間も一緒に沈んでしまうケースがあるそうです。

 

そこで、後ろから手を回して水から引き上げる訓練が必要とのことでした。

 

基本は、溺れている人を助けるためには、自分は水には入らない、安定した船の上か、陸の上で自分の安全を確立して救命具を投げ込むことだそうです。

 

これは、子供への対応でも似たところがあると思います。

 

子供が転んで怪我をして痛がっているときに、親が「痛そう、かわいそう」とオロオロしていると子供もますます不安になります。

 

緊急で治療が必要ない程度の怪我であることが確認できたら、必要な処置はして「痛かったねー、でももう大丈夫」と安心させ、ショックから抜け出すように導くと思います。

 

これは、カウンセラーがクライアントに接する場合にも同様で、カウンセラー自身は精神的な安定を保つことで、相手のセキュアベースの働きをしながら、励ます役割があります。

 

これは対人援助職全般、上司、先輩、親、教育者の役割にも当てはまります。

 

ドイツ語の哲学の概念でアウフヘーベン(Aufheben)という言葉があります。

 

日本語では、止揚、または揚棄と言います。

 

対立しあった事柄があって、折衷でも妥協でもなく、一段高い次元で統合するという意味です。

 

人間関係において、人間関係がなくなると社会生活が成り立たないし、人間関係を欲している。しかし、人間関係を持つことで、依存されたり、厄介ごとに巻き揉まれるのはいやだ、これも対立、葛藤です。

 

そこで適度な距離を取る、相手を選ぶ、これはある意味「折衷」にあたります。

 

しかし、自分が、相手に気づきを与え、自ら向上しようという意欲を引き出す存在となり、人のネガティブな側面に影響されず、ポジティブな側面を拡大する触媒になるとしたら人間関係の質自体を次元上昇させることになります。

 

特に、対人援助職、上司、先輩、親、教育者において重要なことです。

 

 

そういう対応ができるニューロネットワークを強化し、発展させて、対応できる幅を拡張してゆくことができます。

 

そのためには、新しい自分の自己像を作り上げることが大事で、自分の役割を文章化することがその役に立ちます。

 

そのような文章をミッションステートメントと言います。

 

すでに、個人セッションを受けている方、過去に受けられた方で、スキーマは解消されてきているけれど、古い習慣の力の影響を受け続けているというケースが多いと思います。

 

一度、コアプログラム・適応戦略型無料診断でチェックしてみましょう。そして必要を感じたら追加サポートを受けましょう。

 

個人セッションをまだ受けられていない方は、まずインナーチャイルド無料診断からどうぞ