共依存/その本当の原因と解決法4 | 人間の潜在的能力の解放・鈴木清和

人間の潜在的能力の解放・鈴木清和

超深層心理レベルから人生のステージアップをサポートします。カウンセラー、セラピスト歴は28年です。

「共依存」の多くは、「見捨てられ/不安定スキーマ」と自分より他者を優先するスキーマの組み合わせが根底にあります。それで、自分が支えなければ生きてゆけない相手を自分が犠牲になって支えることで、見捨てられることのない繋がりを保とうとしているということが問題の本質です。

 

しかし、スキーマの構造からいえば似たような構造を持つ人は数多くおり、一見「共依存」とは考えられていないパターンも少なくありません。

 

潜在的適応戦略の型は、大まかに類型化してもおそらく日本人の中でも何十種類と存在すると思われます。その中で、かなり多くの人に共通すると思われる共依存、隠れ共依存の4つの型にあたる人がいます。

 

一番典型的に「共依存」らしい型は、「犠牲奉仕型」と名付けました。他に、人の期待に応えるために身を粉にして働く「期待返報型」(期待に応える人)とか、特定の重要他者の片腕となって支える「秘書・補佐型」というのもあります。いわゆる忠実なナンバー2タイプです。

 

しかし、似たようなスキーマの構造があるのに、これらとは全然似つかない「孤独な戦士型」(ストイックに努力する人)というのがあります。これは、もはや人とのつながりをあてにしておらず、ひたすら自分の能力、スキルに頼って居場所を得ようとするというパターンです。

 

親密な人間関係は避け、人を頼りにしませんが、能力やスキルを通じて他者からの評価を得ることに依存しているので、わかりにくいですが実は「共依存」の一変種です。

 

仕事では、このパターンなのに、個人的な恋愛では一転して「だめんず・ウォーカー」になるケースもあります。やっぱり根っこはつながっているわけです。

 

次回以降は、これら4つの「共依存」「隠れ共依存」のパターンについて順次詳しく解説してゆきます。