今、人類は、精神的進化に向かうのか、
精神的後退に向かうのかの岐路に立た
されているようです。
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私たちの脳神経系の仕組み
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私は研究を重ねた結果、人間の
脳神経系が、爬虫類時代に由来する
古いシステムから、進化の結果獲得
した新しいシステムが折り重なる
構造をしていることがわかりました。
そして、人間が成長する過程でも、
古いシステムから順次発達する
仕組みがあることがわかり、
その過程でのトラウマは、特定の
システムの慢性的な過剰活動や、
抑制を引き起こすことがわかり
ました。
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爬虫類の脳の過剰活動
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そして、胎児期から3歳くらいまでの
トラウマは、扁桃体という爬虫類時代
に由来する古いシステムに保存され、
これは不安や恐怖や怒りなどの情動を
発生する器官であり、その慢性的な
過剰活動を引き起こすことが
分かりました。
扁桃体を中心とする警戒システムを
レプタリス(爬虫類)システムと
名付けました。
その慢性的な過剰活動は、次のような
傾向を引き起こします。
・人との関わりを避ける
・目立つのを避ける
・ストレスがかかるとフリーズする
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哺乳類の脳の役割
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また、成長過程で身につける協調性や、
社交性は、哺乳類時代に獲得した
システムとの関連性が強く、
オキシトシンというホルモンが、
その機能に深く関わります。
これらのシステムはママリス(哺乳類)
システムと名付けました。
友好的な気分、コミュニケーション、
仲間意識、人間関係を司っています。
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霊長類の脳の過剰活動
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また、成長過程で、親や教師などの
顔色を見たり、意向を汲み取る機能は、
帯状回とミラーニューロンの働きが
関与し、これらは霊長類に特徴的に
見られ、「進化した猿」の特徴と
なっています。
これは、ボスを頂点としたヒエラルキー
構造の中に自分を位置づけ、群れの中で
自分が置かれたポジションにふさわしく
行動を制御することに関係すると
思われ、これらのシステムをエーペス
(霊長類)システムと名付けました。
いわゆる「忖度」というのもこの機能の
現れです。
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大人になるということは・・・
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そして、12歳か〜13歳くらいから、
人間の自我発達の段階が、「中期自我」
から「後期自我」への移行が始まると
言われます。
その時期は、脳の器官で言えば前頭前野が
急速に発達する時期に重なります。
この時期に、自己効力感(自分には何か
を成し遂げられるという感覚)が増して、
メタ認知機能といって自分を客観的に
省みて自制する能力が発達します。
また、人が言うことを鵜呑みにするの
ではなく、自分の頭で考え、自分なりに
納得のゆく結論や判断を下す能力も
発達し、独自性や自立心が芽生えます。
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大人になりきれていない人の特徴
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しかしながら、人は、ただ自動的に
そうした自我段階に移行するわけではなく
トラウマや不適切な養育の影響により、
大人になっても、後期自我の特徴が
十分現れず、中期自我の特徴を色濃く
引きずるケースが多々あります。
通常は子供の段階である中期自我には、
次のような特徴があります。
・自己効力感が低い、その分人に
頼りたい(依存心)、その裏返しで、
「〜してくれなかった」的な被害者
意識を持ちやすい。
・人からどう扱われるか、どう思われ
るかが重要。(後期自我においては、
自分がどうしたいのか、自分に何が
できるのか、自分として納得できる
のかが重要)
・人に対して優越感を味わいたいと
言う欲求の顕著さ、狭い仲間意識、
ここからしばしば、他者を侮辱したり、
いじめたりといった行動が起こる。
いじめやモラハラはこの現れです。
このようにまとめると、大人であっても
後期自我の特徴が希薄で、中期自我の
特徴が色濃く残っている人がいかに
多いかに気がつきます。
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その詳しい仕組み
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完全に後期自我の段階に至っていない
まま大人になっている人の比率が
どれくらいかはまだわかりません。
しかしいわゆるAC(アダルト
チルドレン=機能不全家庭で育った
大人)の大部分は該当するようです。
システムで言えば、レプタリス・
システム、エーペスシステムの
過剰活動と、自分を省みる機能で
あるメタ認知機能が弱いか、
その機能の中に「自分を叱責し
ダメ出しをする親」が入り込んで
いたりします。
警戒心や不安が強く、対人ストレスの
度合いが強く、人の顔色や評価を気に
しすぎ、傷つきやすく、自分なりに
考えることに自信が持てず、
周囲のムードに流されやすい傾向を
持ちます。
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危険な状態になってはいませんか?
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ただし、同じ人でも、どのシステムが
活性化し、優位になっているのかは
変動します。
ストレスや恐怖に晒されると、扁桃体を
中心とするレプタリス(爬虫類)
システムが活性化します。
そして、人の顔色を見るエーペス
(霊長類)システムも活性化する傾向が
あります。
すると拮抗関係にあるママリス(哺乳類)
システムと前頭前野を中心とする
ヒューマン・システムが抑制されます。
つまり自分で考える力と、人を思い
やる力が抑制されるのです。
この状態が危険なのは、恐怖や不安に
おののき、自分で思考するのではなく、
権力者や権威を盲従したり、社会の
ムードに流されやすくなることです。
もともと、後期自我の特徴が確立して
おらず中期自我の特徴を色濃く
引きずっている人の場合、
特にこの傾向が強く現れることが
予測できるのです。
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ファシズム前夜と似ている
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この状態は、まさしくかつては、
ナチスなどファシズムが台頭した
素地となったものです。
その時は、一般民衆までが、ユダヤ人の
商店などを襲撃する事件も頻発しました。
現在の自粛ムードにも、それと似た
現象が現れています。
「医療崩壊」と聞くと、もしそれが起こり
多くの人命が損なわれたとしたら、
自分たちに責任があると感じます。
そこで、十分な保証もないのに自粛
します。こうして自粛すると、
自粛しない人々が悪に見えてくるの
です。そこで、いじめが起こります。
しかし、よく考えたほうがいいです。
数百人の重症者が発生したら崩壊する
医療体制とは何ですか?
そこまで、医療費を削減して脆弱に
したのは、そもそも誰ですか?
貴重な防護服やマスクを大量に外国に
送って機嫌をとったのは誰ですか?
十分な休業補償もせず、休業したくても
できない状況を作っているのは
誰ですか?
今は民衆同士がいがみ合っている場合
ではないのです。
今、私たちには、精神的に後退するのか、
進化するのか、この選択肢が鋭く問わ
れているのです。
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ファシズム前夜と似ている
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いわゆる過剰警戒症候群、
過剰忖度症候群の傾向がある人は
今のような状況で、悪化しやすい
と思われます。
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