夜市内から帰るときは市役所の方を通るのにはまっています。
さて、一人で企んでいたレイトショーに行ってきました。
「大統領の執事の涙」
これオリジナルは去年の映画なんだね?日本に来るの遅い。
今年度はなぜか黒人とか人種差別ネタに触れることが多かった。
提出しようとした夏休み課題には、
カラーパープルを読んだし、
翻訳の資料にはキング牧師のBBCの記事を選んだ。
そしてこの映画。
冒頭からdadが撃たれるシーン、びっくりした。
黒人が奴隷にされてた時代の綿花畑。
主人公のセシルは子供のころから白人の下で働き、
ある日から給仕として働いた。
このまま留まっていては殺されると悟ったセシルは
仕えていた家から出たが、働き口も寝床もない。
空腹を我慢できず忍び込んだ家の黒人使用人との出会いで
給仕に磨きをかけていき、ひょんなことから
ホワイトハウスの執事に推薦され、そこで働き始める。
なんかこの辺で急にグロリアと2人の息子が出てきて
あ、いつの間に家庭を?って感じにwww
バリバリ政治の映画なのかと思いきや、
最初30分くらいは家族の話。
全体を通しての印象も、家族愛の映画。
ルイスが遠い大学へ進学し、旅立っていくとき。
ろくに勉強もせず革命運動ばかりしては刑務所へ入る姿を心配したとき。
夫の帰りを信じて待つ妻。
どんどん親の知らない世界に行ってしまう息子。
親のしてきた気苦労のわからない息子。
執事を軽蔑的なことばで吐く息子。
どんなセリフか忘れたけど、学費がどうこうっていう場面で
あー、ちょっと親の気持ちがわかった気がした。
「お前の今あるものは、全部その執事のおかげなんだ。」
大学在学中のルイスはすごく親不孝者に見えたし、
自分もいまそれなんだと思う。思った。すごく。
どれだけ親が心配してるか、わからないんだ、ほんとに。
今自分がすごく嫌いで、いっぺん死にたいとかたまに思ってしまうのが
ほんとに親不孝なんだなって。
死ぬわけにはいかないから必死で嫌いな自分を変える。
そう考えようって思った。
父の死をきっかけに必死で自分の身を守ろうと生きてきたセシル。
執事の仕事はもう当たり前のようにこなしてきていたけれど
晩餐会に客として呼ばれて給仕される側を経験して
自分の仕事に疑問をもつようになったシーン。
黒人たちの“白人向けの顔”、白人たちの優位さに
初めて立ち止まって考えさせられ、仕事に身が入らなくなるシーン。
ここで息子のあらゆる運動についても少し考えが寄ったのでしょうか。
あとはやっぱり生々しい人種差別の歴史。
歴代の大統領と共に、抗議や運動によってたくさんの人が殺される。
少しずつ黒人の人権は確保されていき、
最後にはオバマ大統領が当選というニュースで幕を閉じる。
もうそこで感無量でした。
エンドロールにも「すべての活動家たちの栄光を称えて」
という意味合いの文章も流れた。
改めて、黒人が大統領に就任していることの重大さを感じた。
あと、やっぱりアラン・リックマンの声は、好き。(笑)
そしてやっぱりまだ自分自身、黒人に少し差別的な目をもってたことを
反省しました。