前回の記事はあらましは、
キャノンのプリンターがわずか1年と1週間で故障、高価なギガタンク仕様であったにも関わらず、
たとえ一週間であっても期限切れは期限切れなので、キャノンは「ビジネスライク」に無償修理には応じなかった。
そういうことが、最初から分かっていれば、キャノンのプリンターなんか買っていません!
という話であった。
(時間のある方はこちらの経緯をご覧下さい)
https://ameblo.jp/dokuzetsuhaiu/entry-12632035956.html
このことから当然、他人にキャノンの製品をすすめる気にはまったくならない。
しかし、キャノン製品を買わざるを得ない人や、私のようにすでに使っている人もいる。
そこで少しでもユーザの利益となるよう、キャノンのプリンターとの賢い付き合い方を考えてみました。
まず、製品を手にしたら忘れずに次のことを行ってください。
①イメージゲートウェイというサイトにユーザー登録と機種登録の両方をしてください。案内リーフレットが同封されているはずです。
これでメーカー保証が1年延長されて2年となります。
そしてここからも大事です
②キャノンのプリンターは2年~3年で故障することが多数、報告されています。
(いや、私の場合はわずか1年と1か月でした。本当に2年ももったのですか?)。
その多くは紙送り部です。
ちゃんとした品質のコピー用紙を入れているにもかかわらず、紙が詰まったり、二枚同時に食い込んだり、両面印刷に失敗したり印刷位置が大きくずれてしまったりすることが、時々起きるようになります。(ただし、100均製の薄い紙、曲がった紙、雨天時の場合はプリンターに問題がなくても起こります)。
これらの不具合は「たまたま」そうなったのではなくて、部品が変形してきているからそうなるのです。
と言うより、逆説的な言い方になりますが、部品が変形していないなら「新品時同様に」ちゃんと印刷できるに決まっているじゃないですか!!
時々の不具合は紙送りに限らず、本格的に不具合が起きる前の予兆ですが、じつはこの段階でも立派な故障の域です。
なぜなら、ちゃんとしたプリンターは普通の品質のコピー用紙を入れて、ちゃんと紙をさばいてからセットして、湿気がない日なら800枚連続で両面印刷しても一枚たりとも不具合は起きないのです。(紙は途中で補給します)。
このように、ちゃんとした条件で印刷しているにも関わらず、紙送りで不具合が出るかと言うと、それは部品が変形・摩耗しているからです。
ですから、当然、今後一気に(変形すればするほど)不具合発生率が上がっていきます。
不具合が起きると、その度に作業が止まりますし、プリンターのメンテナンスも必要となります。紙詰まりをするとそれが原因で故障になる場合もあります。
ギガタンクの場合、少なくとも5年は稼働してくれないと困ります。
というのは、毎日5枚印刷するとして、まる5年でやっと7000枚(ギガタンクのインク容量)に達するからです。
3年以内(実際には期間ではなく、7000枚に達する以前に)に紙送りに不具合が出始めるとは論外です。
不具合が起きる頻度は低くても、保証期間の2年が切れる前にキャノンに対して、修理を命じましょう。
理由は先に述べたように今後、不具合が一気にエスカレートするからです。
往復送料が3千円かかりますが、ギガタンクの場合は本体価格が高価であるため、元を取るには、一度の故障もなく、何千枚も印刷してくれなければ投資した意味がありません。
キャノンが「それぐらいのこと」では故障ではないと主張し、修理に応じない場合は国民生活センター(相談料無料)に通報してください。
なぜなら、マニュアルに沿って、紙片などの異物が詰まっていないか、あるいはその他のチェックをしてもなお、印刷ができないことがあるのは故障以外のなんでもありません。
メーカーがよく言う、使用環境がどうのこうの逃げ話には納得しないでください。
また、故障と言うものは「常にできない」だけが故障ではありません。
時々できないのも故障です。
まあ、自分も含めて思いますが、「面倒くさいからこれぐらい不具合率なら仕方がない」と泣き寝入りすることは、メーカーにいい加減な製品を作らせ、製品に対して責任を持たない体質を作っていきます。
変形の程度が低ければ、今まではたまたま結果的に印刷に成功していただけなのです。
部品の変形は立派な故障です。
タンクのインクが75%(我が家の場合)残っている状態ですでに故障するとは受忍の範囲を超えています。
100枚に1枚の不具合で今後、まったく進行しない保証があるならば、そのまま使うのもいいでしょう。ですが、必ず悪化します。
ここで例え話をします。
鉄道の線路のレールとレールの間隔(軌間)は電車が走れば走るほど、少しずつ開いていきますし、レールは変形しますし、すり減りもします。
これらの狂いはちょっとぐらいなら、電車は脱線しませんが、放っておくと必ずいつかは脱線します。
なので一定以上の狂いになると線路(やレール)を正しい状態に直さないといけません。
プリンターメンテナンスもこの話に似ています。
「時々の不具合なら故障ではないので修理はしない」というメーカーのポジショントーク(自分に都合のいい理屈)に騙されてはいけません。
あるいはメーカーは「消耗品だから故障ではない」と言い張るかもしれません。
なるほど、消耗品だというなら、格安の料金で交換してくださいよ、どうして消耗品の交換に一律2万3千円という、新品の流通価格の65%にも匹敵する「修理代」を取るんですか?
と言うお話である。
もし、100枚のうち、1枚が不具合(1%)が出るのであれば、かなりの事故率です。
一般的に工業製品は1/1000でも不良品があってはいけません。
でもまあ、一般家庭ならまあ、100枚に1枚の不具合なら、なんとか妥協ラインかもしれません。
ですが、医療機関(レシートではなく領収証の発行が一般的)、設計士、測量士、建築士、行政書士、法律事務所、イラストレータなどの事務室、その他個人商店でこの事故率では仕事が大いに滞ります。
また、在宅勤務しているとか、ヤフオクやメルカリに出店をしている人はかなり焦ると思います。
紙送りの不良の中でも紙詰まりは完全故障の大きな原因となります。
完全にプリンターが故障したときにもし、
メーカー保証期限が一週間といえども過ぎていれば、
もちろん、キャノンは無償修理には一切、応じません。
「1/100程度の不具合率なら受け入れるべき範囲」などという考え方をするユーザーは寛容で民度が高い人です。
ですが、結果として、その人には「延長保証を使わさせたり、2万3千円の出費を強いられたり、買い替え」という災難が高確率で巡ってきます。
こういったことから、メーカー保証が切れる直前に、まだ不具合率が低い状態であるにもかかわらず、キャノンに部品交換させることは、当然の要求に思います。
何故、当然なのか以下に説明します。
キャノンのプリンターは2年ちょっとで故障する事が多いので、部品交換で2年延命すると期待します。実は、これで合計でようやく、4~5年の寿命になるにすぎません。
つまり、これでやっと、ギガタンクのプリンターを買った元が取れる印刷枚数に達し、「当たり前の状態」になるだけなのです。
本機はカタログによるとA4モノクロ印刷の場合13枚/分です。
これは1枚に4.6秒を要することになります。
紙の補充時間を除けば7000枚(タンク1本分)を印刷するのに要する時間は32200秒(8時間56分)、つまり部品の耐久性試験は約9時間ほどでできる計算です。
この9時間の間に、試作機の一定台数は不具合を起こしていると考えるべきでしょうが、それでも部品の強度を上げずに量産していると推定せざるを得ません。
我が家のプリンター約1500枚で故障しました。
もし、一日平均2枚印刷する家庭ならちょうど二年の寿命になります。
「紙送り部」を交換しても他のパーツが故障する可能性もあるので実際に4年以上使うには、幸運が必要となりそうです。
数ある家電量販店などのサイトのレビューでも1年前に買った商品の故障を、わざわざ報告する人はほとんどいません。
このため、耐久性や故障時の対応は世間には知られないことになります。
クレームを煽るわけではありませんが、正当なクレームはメーカーのためになります。
また、社会をより良くすることに繋がります。
現実問題として、3万5千円の商品を巡って裁判を起こされることはあり得ませんから、キャノンはその点を十分に踏まえて利潤追求第一の対応をしているのでしょう。
最後に超絶に基本的なことを叫びたいです。
1年と1週間で故障した挙句にキャノンが無償のメーカー修理に応じないことが最初から分かっていれば、キャノンのプリンターなんか買っていません!
(国民生活センター)
http://www.kokusen.go.jp/category/consult.html
2020/1125追記
多くの方から「いいね!」を付けていただいたことに驚いています。
この記事を読んだ方の40%近くの方が「いいね」を付けてくださることに驚いています。
如何にキャノンがユーザの信頼を裏切る商法をしているかが分かります。
別に私は今でも怒っているわけではないし、キャノンに対して処罰感情を持っているわけではありません。
こんな記事を書いてもキャノンは何のダメージも受けません。
しかし、縁があってこの記事を最後まで読んでくださった方には大切なお金を無駄にしたり、いやな思いをして欲しくありません。
より多くの「いいね」は署名と同じようなものだと思います。
無力と言えば無力です。
そんなことぐらいで、キャノンが今後経営方針を改めるとは思えません。
しかもコロナ惨禍によるリモートワーク化の追い風を受けて儲けています。
ですが、キャノンには自社製品の耐久性が低いこと、買い替えの際は他社製品を選ぶ可能性があることを自覚させるぐらいの効果ならあります。
1100人のうち、そのうちの一割であっても、今後110人はキャノンの製品を買う気にはならないと思います。また、当時の担当者を名指しで書いてもいいのですが、あくまでキャノンの関連企業の組織としての問題なので担当者名は伏せました。
最後に
(時間のある方はこちらの経緯を読んでいただければ、顛末が分かります)
https://ameblo.jp/dokuzetsuhaiu/entry-12632035956.html