コロナなるもの ~その17「三種の神器」か「三重苦」か | 不快速通勤「読書日記」 ~ おめぇら、おれの読書を邪魔するな! ~

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読書のほとんどは通勤の電車内。書物のなかの「虚構」世界と、電車内で降りかかるリアルタイムの「現実」世界を、同時に撃つ!

ウクライナ東部+南東部の4州。住民投票の結果、ロシアへの編入決定!

よかった、よかった。

しっかし、この住民投票を巡るマスメディアの偏向報道は(あいかわらず)酷かった。

おれはテレビのニュースは、最近ほとんど観ないのだけれど(観たら1分間に5回くらい否定のツッコミを入れたくなるので疲れるのだ)、ちょっと観ただけでも、

「住民投票はロシアの強制」
「武力で奪っておいて、投票を行なっているふりをしている」
「その投票結果はロシアが不正に操作する(に決まっている)」


ということを、手を替え品を替えて報道し、印象操作を重ねている。


「そんな選挙になど行くわけがないでしょう」と、“勇気あるウクライナの住民”がインタビューに応えている映像を流していたりもするのである。

おまえ誰だよ? と、またしてツッコミたくなる。こんな「インタビュー」映像など誰にしゃべらせても成り立つし、極端なことを言えば、アメリカ国内でも撮れるのだ。

いったんDeep・Sの「騙しの手口」を知ってしまうと、いつもあまりにもワンパターンなので呆れてしまうくらいである。

今回に限らず、さまざまな住民投票の結果をDeep・Sが無効とするのは常套手段。
たとえば、これまでヨーロッパの複数の国でEU離脱についての住民投票が行なわれてきたが、賛成結果がいずれも無かったことにされてきている。もちろんEUはDeep・Sの理念を具現化している制度である。

だが今回の投票結果は、そうそう無効にできないだろう。それはプーチンが赦さない・・・。


さて。


「コロナ禍」を通じて、「とりあえずやり過ごす」ということが習い性になったひとも多いのではなかろうか。

2020年の前半、COVID-19の拡大という「嫌な現実」を見たくないがために、「スマホの世界」にとりあえず「身を隠した」ひとが少なくないと思う。感染が過ぎ去るまで、そうやって「心」を逃避させておく、という生存戦略を選択したわけである。まるで嵐が過ぎ去るまで部屋に閉じ籠もってカードゲームをしてすごすように。

もちろん、それまでにもスマホに「沈んで」いたひとは少なくないが、COVID-19禍を機に「沈む」ひとが激増した(ように思える)。

そうなのだ。「コロナ禍」はそう長くはつづかないはず。感染対策をしっかり行ない、行動を自粛し、逢いたい人にも逢わず、じっと息を潜めていれば、すぐにこの「災厄」は鎮静する。それまでのあいだ、不快な現実から眼を伏せていよう。ほんのちょっとの辛抱だ・・・、そう思いつづけて、早2年半。

少しのあいだ「便利な」ツールで時間を潰し、「現実」からしばし眼をそむけている間に、いつのまにかヴァーチャルとサイオプに惑乱され、言葉を失い、マスクはついに「血肉」となって顔に喰い入り、そしてトランスジェニック惑沈まで射たれてしまった。

あくまで「現実」を直視しつづけていた者からすると、それは悪夢のような光景である。


そんななか、スマホで「眼」を塞ぎ、マスクで「口」を塞いだだけでは飽き足らず、さらに率先して「耳」を塞ごうとするひとも珍しくない。

イヤフォン。とくに、いま人気の「ワイヤレスイヤフォン」
最近はむしろ、コードつきのイヤフォンをしている人のほうが少ないくらいだ。

じつのところ、おれも購入を考えていた。けっこう便利そうではないか。
しかし、そもそもイヤフォンで何かを聴くという習慣がそれほどないので、購入の優先順位が低く、結局「そのうち買おう」と思っているうち現在に至っているのだが・・・、

 

結論からいうと、買わなくてよかった、使用していなくてよかった、と思っている。

というのも、コードの煩わしさから解放された、この「快適さ」「スマートさ」にこそ落とし穴があるからだ。

聴き憶えたことではあるが、その理由に少し触れると、ワイヤレス(Bluetooth接続)でデータを離れたところまで飛ばすため、受信器であるイヤフォン周辺には強い電磁波が発生する。電磁波が発生するのは送信器側も同様であり、現在はあらゆるところで電磁波は発生しているのだが、ワイヤレスイヤフォンの場合、問題はその「位置」である。

内耳の奥はそのまま聴覚神経が脳に繋がっており、神経が通る分だけ、頭蓋骨には孔があいている。
つまり、耳の奥では脳が頭蓋骨に守られていないのだ。その無防備なスポットに、電磁波が発生している装置を常に(たいていは長時間))挿入していることになるわけである。「快適」なので、どうしても長時間になりがちだ。

だが、脳の至近距離で、しかも頭蓋骨に守られられていないスポットで発生する強い電磁波。


それがどの程度の影響をもたらすかは、いまのところ、正確にはわからない。
だが、影響が無いとは決して言えないのではなかろうか?

ということで、君子、危うきに近寄らず。
購入を予定している方、購入を迷われている方は、すっぱり断念することをお奨めする。
一見便利なようだけど、ワイヤレスで何もかもが繋がっている生活は、本当は怖ろしいものなのだ。

・・・という現代の危険を、わりと頻繁に閲覧している「ザウルスさん」のブログで教えられた。

ブックマークにも載せている「ザウルスの法則」
まず、文字の大きさにビックリするかもしれないし、けっこうショッキングな題材も多く扱っているブログである。しかし、その切り口は極めて知的で論理的で、かつ情熱的だ。


スマホと、マスクと、(ワイヤレス)イヤフォン。

それらは、嫌な現実からの逃避を可能とする「三種の神器」などではなく、本当の現実の受容をますます困難にする「三重苦」の象徴だ。

スマホの長時間使用の害はよく言われていることだし、多くのマスクに使用されている繊維は吸い込んで害になるものを含んでいる。そして、とどめのワイヤレスイヤフォン。

かれらが(ときには三種のアイテムを盾にして)避けようとしている「嫌な現実」は、誰かが意図的に発信した、たんなる「幻影」。
勇を鼓してその「嫌な現実=幻影」を直視すれば、その奥に「本当の現実」が見えてくるのに、かれらはその機会を逸してしまった。

やり過ごそうとして、逆にそれに囚われ、「三重苦」に陥り、かえって「被害」を拡大させてしまった、と言ってもよい。