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さて、今回は読書感想、最近ぼつぼつと出始めてきた、エッチ系テキストの教則本から。
灰猫さんのすごくエッチなゲームシナリオが書ける本です。
エッチな小説とは本来定型の形などなく、つかみどころのない文章です。
何がエロいのか? と問われると、こういった文章を書きなれている人でも困ってしまう。
そんななかエッチなテキストを分析して上手にそのポイントを抽出してるな、という印象をまず受けました。
まあ文章の多くが、実際に筆者が書いたエッチなシナリオを読み解いていくという形式になっていて、まあ初心者向けの本でもあるので、無難な作りになっています。
エッチなゲームシナリオというくくりになっていますが、現代的な官能小説を書く人でも参考にできるのではないかと思います。
性の表現は現在、巷に氾濫している状態で、以前のようなつつましやかな表現で読者が興奮した時代はもう終わったと言われています。
現在は緻密な表現にプラスアルファで、ある種の萌え属性やフェチ属性みたいなものが、しっかりしていないと、商業の官能テキストという分野では厳しいと言わざる負えません。
その属性も深化、細分化している状態、さらにはストーリー性まで獲得する作品が出てくるなど、ポルノは爛熟の極みと言える状態です。
そんななかでポルノの中でもとくにアダルトゲームは、7その売り上げを最盛期の半分にまで減らしています。
いま商業ポルノ作家としてデヴューするのなんて、労力の割には割に合わない状態なのかもしれませんね。
そういった厳しい時代のツールとして、この本も昔のエッチテキスト教則本に比べれば、実用性は高くなってるし、進化しているなと感じます。
見どころは特に実用のオカズテキストから耽美な泣きゲー風、さらには寝取られまで網羅した。灰猫氏の見本テキストとその解説でしょう。
これを一読すればある程度のテキストだったら作れるようにはなれるでしょう。
エッチなテキストに上手に内容を絞った良書ですね。
すごくエッチなゲームシナリオが書ける本/総合科学出版

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