長岡弘樹さんの著作 | 浪人・DEGのブログ

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横浜市能見台にある古本屋読書館スタッフ・DEGのブログ
本のことはほとんど書いてなく、ボクの趣味である野球、競馬、ラグビーネタばかり(笑)

ブログをご覧の皆様、こんばんわ。

「陽だまりの偽り」で単行本デビューを飾り

「傍聞き」をロングヒットさせている長岡弘樹さん。

今や奥深い味わいの短編の名手と評判の方ですが

この人のデビュー作「真夏の車輪」にはちょっとした

思い出がありまして、「文学賞メッタ斬り」という本の

巻末特集にその年の文学賞受賞作を採点するという

企画があったのですか、「真夏の車輪」がダントツの

最下位である100点中、10点と14点(本が共著の為)

という逆の意味で大変注目を集める結果になり

むしろこの本は読んでみたいという反響を得るに至ったとか

この記念すべき作家デビュー作「真夏の車輪」、自転車を

盗まれた少年が自転車と共に盗まれた大切な何かを

捜し求めるという内容らしいのですが、今に至るまで

単行本に収録されることのない幻の作品になっています。

著者自身、完成度に不満があったのか酷評を気にしてのことか

わかりませんが、今や読むに読めないというのも残念な話です。

ちなみに「文学賞メッタ斬り」の続編では前回での酷評を一部訂正し

単行本「陽だまりの偽り」での長岡弘樹氏の成長ぶりを激賞していました。

そんな長岡弘樹氏のロングヒット作品「傍聞き」は現在店頭に

でております。スタッフY,Oでした。