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「陽だまりの偽り」で単行本デビューを飾り
「傍聞き」をロングヒットさせている長岡弘樹さん。
今や奥深い味わいの短編の名手と評判の方ですが
この人のデビュー作「真夏の車輪」にはちょっとした
思い出がありまして、「文学賞メッタ斬り」という本の
巻末特集にその年の文学賞受賞作を採点するという
企画があったのですか、「真夏の車輪」がダントツの
最下位である100点中、10点と14点(本が共著の為)
という逆の意味で大変注目を集める結果になり
むしろこの本は読んでみたいという反響を得るに至ったとか
この記念すべき作家デビュー作「真夏の車輪」、自転車を
盗まれた少年が自転車と共に盗まれた大切な何かを
捜し求めるという内容らしいのですが、今に至るまで
単行本に収録されることのない幻の作品になっています。
著者自身、完成度に不満があったのか酷評を気にしてのことか
わかりませんが、今や読むに読めないというのも残念な話です。
ちなみに「文学賞メッタ斬り」の続編では前回での酷評を一部訂正し
単行本「陽だまりの偽り」での長岡弘樹氏の成長ぶりを激賞していました。
そんな長岡弘樹氏のロングヒット作品「傍聞き」は現在店頭に
でております。スタッフY,Oでした。