こんにちは。

読書のすすめの小川です。

 

先ほど、読書のすすめのご近所の方で、中国出身の方が初めてご来店。どう見ても、中国のエリートという印象がある素敵な方だったのですが、お店に入るなり、

 

「陽明学の本で、何かいい本はありますか?」

 

という質問をいただき、いきなり「陽明学」のお問い合わせはなかなかないので、理由を聞いてみると・・・

 

最近になって、中国のエリートの方々が、「陽明学」に注目して、こぞって勉強しているというんです。

明治維新の原動力である「陽明学」に、今!中国のエリートの皆さんが注目しているとは、最近の「読書のすすめ」で学んでいるタテ糸の東洋思想の流れにも一致していて、驚くばかりですね。

 

しかも、中国の思想の歴史は非常に長いので、解釈は良いも悪いも様々。そこで、ここ最近は、日本人の「東洋思想」への解釈への注目が高まっていて、「日本人の古典の解釈を知りたい。」ということで、陽明学を中心とした東洋思想の世界的権威「岡田武彦」氏をおすすめさせていただき、岡田武彦氏の入門書におすすめの

 

『東洋の道~時代を開く東洋のこころと生き方』

 

 

と、陽明学の中で、今一番おすすめの

 

『炎の陽明学~山田方谷伝』

 

 

をご紹介させていただいたところ、とても喜んでくださり、すぐにご購入いただきました。

 

「概して混乱時代には、どこの国の歴史を見ても、反伝統運動が盛んであるが、日本の終戦後もその例にもれなかった。これはやむを得ないことであったとはいえ、如何に革新的だといっても、実際は伝統的なものを踏まえなければ、安定した力を持ち得ないものである。私たちは、本当の新しいものは、実は古いものの中から発見されるのだということを忘れてはならないと思う。私は読者が本書を、こういう心ぐみで読まれることを、衷心切望してやまない次第である。そして、その後で、もう一度、日本の伝統は何であるかを熟考されるようお願いしたい。」  

『東洋の道』まえがき より

 

温故知新という言葉がありますが、こちらの前書きのように、この先、益々「東洋思想」を学ぶ流れが高まる兆しにも思えますね!

 

いや~、まずはこの2冊からと仰ってましたが、読み終わった後に、「面白かった!」と言って、お知り合いの方々も一緒に、「東洋思想本」の爆買いの可能性も、ないとは限らないので、今からドキドキしています笑

 

中国出身の方に、直接「活きた中国の現状」をお聞きすると、東洋の時代に向かっているという流れがより確かになってきますし、よりしっかりと「タテ糸の東洋の古典を読み込まなければ!」という再確認にもなりました!

 

さあ、よかったら、皆さんも「難しそう・・・」という壁を少し越えて、岡田武彦氏の名著や、『炎の陽明学』など、陽明学関係の本も一緒に読んでみませんか?

 

今は役に立たなくても、近い将来、きっと役に立つ日がきます。

先日ご紹介した「易経」もそうですが、東洋思想の知恵は、頭で分かるとか分からないとかではなく、本質的に、行動の中で〝気づいていく〟、〝身につけていく〟学問なんですよね。だから、分からなくてもいいから、まずは「本物の言葉を入れる」ことが大事だと、ここ最近よりつよく感じますね。

 

特に、岡田武彦氏の『東洋の道』は、現実生活に「東洋の知恵」を活かせるように、岡田氏ならではの「現実主義(孫子など)・理想主義(論語など)・超越主義(老子など)」という三方面からバランスよく、しかも、分かり易く、現実に落とし込みやすい「エピソード形式」で書かれているので、「東洋思想」の大枠を捉えるにはピッタリの1冊です。

古典を勉強すると、どうしても一つの古典に集中しやすく、「木を見て、森を見ず」のように狭い視野になってしまいがちなので、この『東洋の道』そんな広い森の視野のヒントをあらゆる角度から教えてくれるので、古典を学ぶ際の、読書の「軸」になること間違いなし!ですよ。

 

・『東洋の道~時代を開く東洋のこころと生き方』
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・『炎の陽明学~山田方谷伝』 
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【読書のすすめ 一日限定名古屋出店】
※当日は、私小川のみ伺います。

 
日時:4月1日(日) 10:00〜17:00
◆会場↓
「ごえんの広場」
住所 〒461-0004
愛知県名古屋市東区葵3-4-4  
サミクラウス車道5階
(地下鉄桜通線車道駅すぐ)
【トークショーもあります!】
午後1時から1時間ほど、主催の清水真平さんと2人で、「すべては導かれている」というテーマで語り合う予定です。清水真平さんも、熱い志を持つ読書家なので、ご興味ある方は、是非この時間にお立ち寄りください!
◆4月30日(月祝) 東京逆のものさし講 14時より
お問合せdokusume@gmail.com担当:小川まで