黎明? | 読書のすすめ 清水克衛の日々是好日

黎明?

「格差社会」という言葉が出るようになると、
陰陽の法則に従い、なんらかの革命が
起きるのが歴史の常です。
現代も「格差社会」という言葉が
現れていますが、革命という現象が
起こる気配がなさそうです。

「黎明 上下巻」の中で下記のような 
文章がありました。


「一般に西欧(ヨーロッパ)を中心として発達してきた文化の中では、感覚的な判断よりも、論理的な思考によって自らの行為をコントロールすることの方が、より優れた対応のように考えられてきました。このため女性が重要な物事を決める立場に就くことが、なかなか難しかった時代もありましたが、こうした西欧流の論理的な思考の結果として、地球上に様々な不調和が生じていたことは、21世紀初め頃までの世の中を看れば明らかでしょう。ですから感覚的な判断といっても、それが全体を観通している普遍意識から来る直感的な判断である場合には、個人意識の限られた視野の中での論理的な結論に較べて、判断の正しさが逆転することも理解しておく必要があります。

勿論、人間の意識の発達のある段階においては、理性的な思考にも意味があるのであって、粗雑な感情に振り回されて混乱した生活をするよりは、慎重に考えて行動する方が幾分ましであることは確かです。しかしながら、長期的にわたって(今生だけとは限りません)論理的な思考を中心とした精神活動を続けていますと、あらゆるものを既成の概念というフィルターを通して見るような習癖が出来上がってしまい、その世界観が唯一絶対であるかのような錯覚が生じるようになります。いったんこのような状態に心が陥ると、元々は自分の心で造り出している観念に、自分自身が支配されるという自縛の罠が完成し、その人はそれ以外のものの見方が全くできなくなって、本来は完全な自由を持っている意識を限定し、固定観念という迷妄の檻で囲った牢獄に閉じ込めて、真実を観えなくしてしまいます。」

以上「黎明 上下巻」より。

これにあるように、現代日本は、
自縛の罠が完成してしまっているのでしょうか?

少しスピリチュアリズムな本ですが、
充分読む価値有り!な本です。

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