胸をつかれる | 読書のすすめ 清水克衛の日々是好日

胸をつかれる


読書のすすめ 清水克衛の日々是好日

先日もご紹介した本にまたあらためて感動している。

みなさまはもう読まれたであろうか。


『トランクの中の日本』


この本の著者であるジョー・オダネルさんが

「読者の方へ」と、こう書かれている。



”私ジョー・オダネルは、アメリカ海兵隊のカメラマンとして、

1945年9月2日に佐世保に近い海岸に上陸した。空襲に

よる被害状況を記録する命令を受け、23歳の軍曹だった

私は、日本各地を歩くことになった。



私用のカメラも携え、日本の本土を佐世保、福岡から神戸

まで、そしてもちろん広島、長崎も含めた50以上の市町村

に足をのばした。カメラのレンズを通して、その時の光景の

数々が、のちに私の人生を変えてしまうことになろうとは

知る由もなかった。



1946年3月、本国に帰還した私は、持ち帰ったネガをトランク

に納め、二度と再び開くことはないだろうと思いながら蓋を閉じ

た。生きていくためにすべてを忘れてしまいたかったのだ。



しかし45年後、戦後の日本各地で目撃した悪夢のような

状景からどうしても逃げられないと思うようになった。私は

トランクを開けると、湿気からもネズミの害からも奇跡的に

無傷だったネガを現像し、写真展を開催した。



この本は私の物語である。私自身の言葉で、私の撮影した

写真で、戦争直後の日本で出会った人々の有り様を、

荒涼とした被爆地を、被爆者たちの苦しみを語ったいる。

胸をつかれるような写真を見ていると、私は否応なく、

辛かった1945年当時に引き戻されてしまう。そして、

私はこの物語を読んでくださった読者の方々には、なぜ

ひとりの男が、戦争直後の日本行脚を忘却の彼方に

押しやることができず、ネガをトランクから取り出して

まとめたか、



その心情を理解していただけると思う。

1995年4月 ジョー・オダネル”


この本には先日もご紹介した通り、

亡くなった幼い弟を背負い直立不動で、

火葬の順番を待つ11歳の少年の写真などが

載っているのだが、私が「はっ!」と思わず息を呑んだ

写真がある。


それを見た時、お腹の底から、何かが・・・・・いや、

大きな力を授かったような気がしている。


この話の続きはまた次回で。




あ!私、9月16日に福岡に参ります!




読書のすすめ 清水克衛の日々是好日

こうしてふとどきにも昼間っから

ビールが笑顔で呑めるのも先人のおかげですね。(笑)