音楽ライフコーチングの高野(コウノ)です。
前回、前々の記事では、結果を出すメンタルの要素の一つとして、「欲の強さ」についてお話をしました。
ご参考:『結果を出すメンタルの要素 』『努力ができないのは』
欲が強い人ほど結果を出しやすいし、欲が弱い人ほど結果を出しにくいというお話でした。
とは言え、望むことがあっても、その望みにフタをしてしまう人が多くいます。
「自分はそこまで業績を上げなくていい」とか、「生活に必要なだけのお金があればいい」とか。
心からそう思っているのなら、それで全く構わないのですが、
本当はもっとお金が欲しいのに、「お金なんていらない」と言っていたり、本当はそれが欲しいのに、「別になくてもいい」と言っていたりする場合があるのです。
心理学の用語で「合理化」という言葉をご存知でしょうか?
これは、受け入れがたい状況における不満を軽減する無意識の働きなのですが、ごくごく簡単に言ってしまうと、「負け惜しみ」です。
イソップ物語の『すっぱい葡萄』のように、努力して得られないものを、さも最初から欲しくなかったかのように考えてしまうことです。
本当はお金が欲しいのに、「別に要らない」と言ってみたり、本当はあの人と仲良くなりたいのに、「別に付き合わなくていい」と言ってみたり。
そのようにして、自分の本当の欲望にフタをしてしまうのです。
欲望にフタをすればするほど、モチベーションは上がらなくなります。
車で言えば、エンジンを無くしてしまうようなものです。
欲があることは、恥ずかしいことではありません。
欲があることは、良いことでも悪いことでもないのです。
人間の欲によって環境破壊や戦争が引き起こされていますが、人間の欲によって良い文化や技術も生まれています。
自己中心的すぎる欲であれば、周りから共感されないでしょうが、他者に迷惑をかけない限りにおいて、自分の欲することを求めることには何の問題もありません。
社会貢献的な欲であれば、反対されるどころから応援さえされるでしょう。
あなたの欲は、あなたらしさの表れです。
あなたの欲を否定することは、あなた自身を否定することに他なりません。
あなた自身で、あなたのことを潰してしまって良いのでしょうか?
あなたの欲がつくり出す、素敵な世界があるのかもしれません。
「自分には難しい」「周りに反対される」「時間や、お金や、能力が足りない」 などなど、色んな理由をつけて欲望にフタをしてしまうのではなく、
「こうしたい」「こうなりたい」という欲望をそのまま肯定し、できることならその欲望の抽象度を少し上げて、 自分だけでなく多くの人々と一緒に幸せになれるゴールを選ぶならば、あなた自身も、あなたの周囲もハッピーになれるでしょう!
欲のエルルギーを自分や周囲をハッピーにするために使いましょう!
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音楽ライフコーチング
高野直人(コウノナオト)
プロフェッショナルコーチ
音楽家のためのコーチングスクール主宰
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