ラブコメ短編集

「ラブコメは癒やしである」となんとなく言ってみます照れ

ラブコメと言うジャンルは好きです。漫画でも、本でも。きゅんきゅんラブラブしたいのです。いくつになってもキラキラ

自衛隊三部作に出てくる人物もでてくる自衛隊ラブコメ。1冊分の小説を読むより短編をちょこちょこ読みたい気分の時だったので手にしてみました。

6つの短編のうち、2つの短編からお気に入りポイントを少しずつ。

 


表題の作品
『クジラの彼』
潜水艦乗りとの恋愛。出会いのシチュエーションがいい。合コン幹事の彼、見てくれがよく、気後れするもお互い率直に話をして意気投合していくというような流れ。
彼が惹かれるのが言葉の使い方というのも素敵ポイント。

ラストもユーモアが見え隠れしていいです!


『有能な彼女』
潜水艦乗り(「クジラの彼」に出てくる彼の友人)と防衛省技官の有能な彼女とのお話。

有能な彼女は素直でない口の悪い彼と付き合っているうちに本音を話せない関係では物足りなくなっていく体質?に。一方、潜水艦乗りの彼は有能な彼女には自分よりふさわしい相手が見つかるのではないかと悩んでいるのです。

実は彼女は面倒なタイプで自分しか合わないと気づくまでの潜水艦乗りの彼の姿がいじらしい、そして、素直になったときのかわいらしさも良いポイントです。
喧嘩するほど仲がいいというのを地で行く二人の気持ちの緩急が見所なのです!

 

しかし、自衛官の特に潜水艦乗りの恋敵は距離というところは切ないですね、連絡も取れず、いつ会えるかもわからないというのは。

 

 

 

 

いろんな制約がありつつ、恋愛も人間の一つの要素、自衛官の日常を少し知りつつ、キュンを覚えることができる短編集ですラブラブ

作者の有川浩さんはあとがきで“ベタ甘”という言葉を使っていますキラキライエローハーツ


自衛隊三部作の二つ「空の中」「塩の街」は読んだけれど、「海の底」は未読。今回、登場した潜水艦乗りはどうやら「海の底」で活躍した登場人物のようです。
順番が逆になってしまうけれども、「海の底」を読んでみなければ!