自作小説 「機械」 決戦・破 その1 | どうも、ドクロ家DEATH!

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きゃっきゃうふふな日々をご紹介、かーちゃん達にはナイショだぞー(゚Д゚)ノ

バサッ!バサッ!という、まるで洗濯物を振りまわした時のような音がしたあと

気がつくとボクチンたちは、そこに立っていた

最終決戦の場





ここは・・・

この特徴のある建物は・・・

あの天井のオブジェ?の形は見覚えがある





しかし、それはボクチンのもつ

「悪の結社のアジト」のイメージを大きく覆した

アジトといえば

地下に広がる広大な秘密基地

もしくは、ゴウンゴウンと巨大な機械音が耳障りな悪の研究所

と決めつけていたが






以外にもこんな華やかなところだとは・・・

ボクチンたちは今

M王町の中心にそびえたつ

「M王武道館」の前におりたった






ここまでの移動はゼータさんの作戦で

フロシキさんの能力を使って、移動したらしい






らしいというのは、ボクチンは、フロシキさんの能力を見せてもらってないからだ

なんさんが「んじゃ、目をつぶって~」というので

こわごわ、目をつぶって

フロシキさんがバサッバサッと音を立てると

もう、ここについていたのだ






これは・・・瞬間移動なのか?

ドラエモンの道具的な?

真相は、教えてくれなかった






というか、きくひまもなく到着してしまった

おかげで、決戦に向けての心構えが整っていない

ボクチンの意識的には、無人島の砂浜で気を失って

ここまで10分もたっていないのだから






ボクチンは決戦の場を仰ぎ見た






たまねぎ型のオブジェで有名な、M王武道館は

M王町の中心にたつ、この武道館は

普段は、格闘技や武道の大会などに使用されているが

コンサートやミュージシャンのツアー等の音楽イベントにも貸し出される






そういう日は、全国から お目当てのミュージシャンを見に

この街に人々は、あつまり

しずかな、この街がにわかに賑わう






今夜も武道館からは、歓声がもれきこえる






まさか・・・こんなに騒がしい所がアジトなのか・・・?







ボクチンは、たかめきれていない気持ちを奮い立たせようと、コブシを握りしめてみる

そして仲間たちを見る






なぜか、真っ白い・・・白衣っていうの?を着ている部長と目が合う

部長は照れくさそうに

「僕のスタンド、精神力で動くから、なるたけ本人も、その気になれる服装がいいんだよ」

と説明してくれた





その真っ白い男の隣には

反対に、真っ黒い男が立っている






ミコシさんは

黒い着流しに

黒い手甲

・・・

まあ、つまり いつもの京極堂コスプレなのだが

着流しの背中だけが、いつもと違っていた







いつもの着流しは、清明桔梗が染めつけられているが

今日は、白いオオカミを表す図柄の家紋のようだ


どうも、ドクロ家DEATH!





「これが、うちのご先祖様なの」

ミコシさんは、ほほ笑む







ボクチンは、順に視線をうつす

となりはフロシキさんだ






緑色のジャージに「安全第一」の黄色いヘルメット

右手に何かを包んだ風呂敷を持っている

ジャージの右胸には、白いプリントで「和小」と書いてある

・・・わしょう?  わ 小学校? フロシキさんの母校?

どうも、ドクロ家DEATH!





フロシキさんのとなりは、たまねぎさんだ

たまさんはヤル気まんまんで

鼻息をフンフンならしている

なぜか女子大生が、卒業式できるような袴と振りそでを着て

袖を帯でたすき掛けしている

頭には鉢巻をしている






ボクチンの唖然とした視線に気づいたのか

「あ!これは ほら・・・うちの流派の道着なの!」






そんな派手でうごきにくそうな道着あんの?

着たかっただけじゃない?

と思いながらも、となりの なんさんを見る







なんさんは・・・

黒いローブに

ワインレッドに黄色っぽい縞模様のマフラー

右手にホウキ

左手に鳥かご

鳥かごの中には、バーにいるカナリヤが入っている

どうも、ドクロ家DEATH!






・・・どこの魔法学校だよ!!

と、ツッコミをいれる前に

なんさんは






「ハリーポッター 変身セット!」

「ドンキで1980円だったの」

と報告してくれる






そのままじゃないか・・・

心でつぶやき、苦笑いを返すと

なんさんは

「私の魔法も、精神力で影響されるから、なるべくその気になれる・・・」

と ちょっと前に聞いたことがある台詞を言いだしたので、黙殺して

最後の一人に視線をうつす







アヤさんは・・・

目で見えそうなぐらいの殺気のオーラをプンプンはなっていた






いつものゴスロリのドレスは、そのままだが

足元は、仕掛けを作動させたら刃物がとびだしてきそうなブーツ

手にはトゲトゲがついたグローブ

極めつけは

二本の巨大な日本刀を背負っている






共通点のカケラもない服装のチームに、唖然としながら

ボクチンは決戦の場 武道館のドアを睨む







つづく