自作小説 「機械」 結その9 | どうも、ドクロ家DEATH!

どうも、ドクロ家DEATH!

きゃっきゃうふふな日々をご紹介、かーちゃん達にはナイショだぞー(゚Д゚)ノ


「うわあああああああああ!!」

「そんな!そんなあああ!!」




部長のおかげで、人間の姿をとりもどしたキノコ人間の顔をみて
ボクチンは叫び、泣いた




それはボクチンの嫁、アナ だったのだ


どうも、ドクロ家DEATH!


ボクチンが、このバー「なんと」に来るため、ねかしつけたはずのアナが
キノコ人間として襲いかかってきたのだった




「うわあああああ!  アナ!! アナあああああ!!」




ボクチンは、アナを抱きしめて泣いた




アナは意識を失い、うごかない




「部長!!なんで、アナがこんな目にあっているんだ!」

「ふざけるな!!ごりっぺのヤロー!!ぶっころしてやる!!!」




「そ、そんな、アナさんなの?・・・その人が・・・」

部長は顔色をなくし、立ちつくしている




「ごりっぺえええええ!ぶっころしてやるうううううう!!」

ボクチンは怒りのあまり、ふるえる手でアナを縛っていた拘束具をひきちぎり

ソファーまではこび、ねかせたあと

バー「なんと」をとびだし、ごりっぺの後を追おうと駆け出した




が、




たまねぎさんに腕をひかれ、とめられた




「はなせ!!」

ボクチンはたまねぎさんを、振り払おうともがくが、まったくうごけない




「ごめん、気持ちはわかるけど・・・今はアナさんを抱いていてあげて・・・」




たまねぎさんの言葉に「うううう・・・・あああ・・・・」

ボクチンは涙がとまらない




「部長、アナさんは、だいじょうぶなのね?」

なんさんが強い口調で問いかける




「うん、ドクロさん・・・本当にごめんよ・・・」

「こんなことになるなんて」

「アナさんは、回復するのに、安静が必要だけど、かならず元にもどれるよ」




「こうなること、予測できたんじゃねーのか!」

「部長!だったら、自分で行けばよかったんだ!!」

ボクチンは部長を睨みつけ、歯を食いしばる




「ドクロッチ・・・」

「アナさんや他のキノコ人間を治せるのは、今、ただ一人 部長だけなのよ・・・」

「わかってあげて・・・・ごめん」

なんさんが涙をながしながら、ささやく




「必ず・・・必ず、アナさんを元に戻すと約束するよ ドクロさん」

部長も涙を流しながら、言葉をしぼりだす





ボクチンは、アナを抱きしめる力を緩めることができなかった




つづく