ごりっぺは言った
「こんな形でお会いすることになったのが、本当に残念です」
「ドクロ部長なら、じっくりお話すれば私達の目的に賛同してくれると思います」
「・・・でも」
「命を狙おうとして、あれほど傷つけてしまったのですから、当然ですよね・・・」
ごりっぺはボクチンが激怒している理由を勘違いしたようだ
「それに、そうですよね」
「私達は、クッキーも私も日常を断ち切ることを心に決めて、この力を手に入れたのですし」
「それに・・・」
「ドクロ部長・・・あなたがお嬢様を悲しませて、傷つけてしまったのも事実ですし」
「こうなるのも・・・」
雨露部長がきいた
「「キミたちは・・・どうするつもりなんだい?」
ごりっぺは間をあけて
「私達はこれで去ります・・・」
「これから・・・さきほど雨露先生が話された」
「『パンドラの箱から噴き出した災厄』が、この家を襲います」
「サッキ ヌスミギキシタ!」
クッキーが空気を読まない報告をしてくれる
ごりっぺはかまわずに
「雨露先生には、一緒についてきてもらいたかった」
「そうすれば、お嬢様の御心も・・・」
ごりっぺは自分を奮い立たせるように首をふり
「こうなっては・・・、もう・・・自分の役目を果たすのみです」
「さよならです・・・ドクロ部長・・・」
「本当に申し訳ないです・・・どうか、いきのこってください」
と
くるりと振り向いたかとおもうと
閃光のように駆け出し、くっきーをだき抱え込み、ひととびで
バー「なんと」の窓を突き破り飛びだした
「ごりっぺええええええええええええええ!!」
ボクチンが叫んだ瞬間
ドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!と
バー「なんと」が大きく軋んで揺れだした!!
つづく