自作小説 「機械」 転その12 | どうも、ドクロ家DEATH!

どうも、ドクロ家DEATH!

きゃっきゃうふふな日々をご紹介、かーちゃん達にはナイショだぞー(゚Д゚)ノ


バー「なんと」内

気まずい沈黙はいつまでも続いた



沈黙をやぶり口を開いたのは ゴリッペだった


「あの・・・ドクロ部長 すいません いまさらですが」

「こんなこといえる立場ではありませんが・・・大丈夫ですか?」


ボクチンは

「あ・・・う、うん まあ 死んではないので・・・」

「よかった・・・?です」

「けど・・・チミたち、その姿・・は?」


「え、ええ そうですね あなたがドクロ部長なら、こんな手段をとることもなかったです」

「申し訳ないです、キチンと話をすれば部長なら必ず、わかってもらえると思います」

「説明させてください・・・部長」



ここで唐突だが断言する

たまねぎ部のつながりは強固なのである



ボクチンは口の周りについた血をタオルでふきながら

「う、うん そうね じゃあちと 座って話でも・・・」





ここで



ボクチンの網膜に、とんでもないものが映った

それをみた瞬間からボクチンには、少々記憶が欠落している

凄まじい怒りから、我を忘れてしまったのだ


ここからは、後に雨露部長から聞いた話で補うことにする



ボクチンは、もともと座っていたカウンター席にゴリッペを座らせようと

手をのばした時、ミコシさんの手にあるもの物体を見た


高級そうな布にまかれた、作りのイイ箱だが

ボクチンが部長から受け取った時と、どうみても形がちがっていた


・・・


ぺっちゃんこだったのだ


「ゾウが乗ってもだいじょうぶ」というキャッチコピーのTVCMがあったのを思い出したが

本当に乗ってしまったのか?と思うぐらいの潰れ具合なのだ


中身はもちろん ボクチンが部長から譲り受け、鼻汁をたらすほど喜んだ

あの ジョジョの奇妙な冒険 1分の1 「吸血鬼の石仮面」フィギュアだった


どうも、ドクロDEATH!

ボクチンの怒りは瞬間的に沸騰し


「過去これほどまでの爆発はしたことはない!」

「震えるぞハート!燃えつきるほどビート!!」



いうほどの勢いで噴火した







「なっ!何をするだァーーーーーッ!!」


ミコシさんにむけて叫ぶ



どうも、ドクロDEATH!

何をするだァーの図




ミコシさんはうろたえながら


「ええ!? ち ちがうよ! どくろっち!」

「これ、これはさっき どくろっちがその人に殴られた時に」

「君がぶつかって・・・つぶれちゃったんだ・・・」



「なにぃ!?」



賢明な読者の方、お気づきであろう

ボクチンが張った見事な(?)伏線を


転その8 で書いた


「バリン!!」という音

部長の「うわあああああああ!」という叫び

ミコシさんの「ドクロッチ それ!!」の「それ」



このフィギュアのことを指していたのである


湧きおこった怒りは、誰かに向けないとおさまらない


石仮面をつぶしたのは

ボクチンのケツ

ボクチンを投げ飛ばしたのは?

ごりっぺ

ごりっぺ、ぶっ殺す!!


0,1秒で虐殺の構図がボクチンの脳髄に刻み込まれる



「ごりっぺーーーーーーーー!!」


「ゆるさん!!」





こうして・・・


たまねぎ部の強固な絆・つながりは、たった10分チョイのオフ会で

もろくも消え去ってしまったのであった




つづく