自作小説 「機械」 承その15 | どうも、ドクロ家DEATH!

どうも、ドクロ家DEATH!

きゃっきゃうふふな日々をご紹介、かーちゃん達にはナイショだぞー(゚Д゚)ノ

「パン!!」

拳銃が火を噴いた


想像より大きくない音であったが 発射の反動で はねあがったなんさんの腕と

一気に部屋の中を広がった 火薬の匂いにより

その銃が本物だとわかった


銃口から弾丸が発射された

その時 驚くべきことがおこった


通常銃器から発射された弾丸は、人間の肉眼でとらえることはできない

見ることができないはずの弾丸が 煙をふく銃口のすぐ10センチほどの中空に静止しているのだ


さらに次の瞬間 信じられないことがおこった


弾丸の周りの空間?空気?が黒く変色し なにやら

真っ黒いドアのような形が現れた


両開きのドアがズズズとばかりに開くと

中から真っ赤な色の歯を生やした

大きな口のようなものが現れ いきなり弾丸めがけて「ガブリっ!!」と喰らいついた



どうも、ドクロDEATH!



そして・・・ドアは消えた

ふっ・・・ と消えた


弾丸は・・・j消えていた


アヤさんが銃を持っていたこと

なんさんがいきなり銃を撃ったこと

初めて体験する実銃の発射シーン


そのどれもが一生記憶に残るであろうはずなのだが

発射された弾丸が 見たこともないような恐ろしい物に飲み込まれた

結界が発動されたインパクトはすべてを塗り替えてあまりあるものであった


「ね・・・すごいでしょ?」

言葉を失ったボクチンに部長がほほ笑みかけた


つづく