自作小説 「機械」 承その1 | どうも、ドクロ家DEATH!

どうも、ドクロ家DEATH!

きゃっきゃうふふな日々をご紹介、かーちゃん達にはナイショだぞー(゚Д゚)ノ

「ああああああーーーーーーーーっ!」


「あ?」

「おきた~?」


「ん、ん~・・・なにしとるの?」


「なんかおもしろそうだから見てた」

「オラーーーー!とか言って楽しそうだった」

「途中からおびえてるみたいな感じだったけど、どんな夢?」


「そりゃあ・・・地獄の悪魔がタイキッ・・・・」

「見てたなら起こせよー」


「え~?楽しそうだったしー、途中までー」


ったくぅー


「朝ご飯、昨日513で買ったパンあるけど、何パンにするー?」


「チョコバナナパンとチュロスっ」


「ほい~、もってくるー!」


嫁のアナさんは都合が悪くなると、食べ物でボクチンをごまかす


窓をあけるとさわやかな風で、すがすがしい朝だ

悪い夢を見てオデコがびっしょりだったため、よけいに風が気持ちいい


パンを食べた後、身支度をそそくさとすまして

アナさんが「どこいく?ハローワークは?」とききに来る前に、逃げるように家を出る


今日は「天使を呼ぶ機械」を見に行く約束の日だ


コンビニ「オーソン」でスニッカーズを3個買う、昼のデザートと3時のおやつと夜布団に入って食べる用だ

タウン情報誌を立ち読みすると、ぶどうが丘にあたらしいスポーツジムができたそうだ

最近体の衰えを感じるので行ってみたいと思うのだが

ああいうところの会員ってションベンしたあと、チンコさわった手を洗わずにバーベルとか握ってそうで

なんかイヤだ

まあ、どうせ、アナさんが許してくれないだろうな、月会費とか


そんなことを考えているうちに「靴のムカデ屋」が見えてきた

この辺は物騒になったそうだ

この店の主人はなにかトラブルに巻き込まれ、行方不明になったらしい

ほかにも爆弾テロがあっただの

漫画家の家が火事にあっただの不穏なうわさがたえない


アンジェロ岩の前を足早に通り過ぎ、M王駅を抜けて目的地を目指す

「よっ!アンジェロ!」


どうも、ドクロDEATH!

その間いろいろとかんがえていた

研究の手伝いがうまくいかなくて、文句をいわれないか

部長ががっかりするとこを見るのがいやだ

けっこうな額の謝礼・・・どうせ無理だろうなあ…

我ながら情けないほどネガティブだ

だがどうしても、あのきらきら輝く石仮面フィギュアだけは手に入れたい

約束の場所には行くだけ行って、いちゃもんつけて帰ってきてやろうか

そんで、向こうのせいにして、お宝だけ部長からせしめてやろう

あとはとんずらして・・・

我ながら見事にネガティブだ・・・


などと考えているうちに目的地

ニジさんと会う約束になっているという「カフェドゥ・マゴ」に到着した



つづく