少し照れて


少しためらって


少し笑いながら


君の手を包んだ


冷たくて


弱々しくて


細くて


僕はずっとこの手を守りたい


ためらいは泡のように消えた


君の手で魔法をかけて

どうしてそんなに必死になるのかしら

追いかけてもつかめないじゃない

傷つくなら最初から追いかけなければ良い


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恋は下心

愛は真心


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貴方の事考えると

切なくて

甘酸っぱいわ


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涙が流れるのは

貴方が好きだったから

心が痛むのは

自分が嫌いだったから


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何処へいってしまったの?

こんな私の気持ち攫ったくせに

置き去りの心だけはやけに痛い


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貴方は思い出へと変わった

あたしの笑顔も思い出へと変わった

ずっとそばにいるっていったのに。


一人で歩く夕日の丘


いつだったか


君と二人で歩いた夕日の丘


今と昔


重ねる夕日の丘


薄っすら君が見えて消える


君の手のぬくもり


思い出して横に手を突きだし握る


空しかつかめないの


空だってつかめないのかしら


夢はつかめないわ


だってまだ私は夢の中


面影探して彷徨っている


何処へ消えてしまったのかしらね


涙紡ぐ帰り道

迷い込んだ森の中


あたしの知らない事ばかり


華が咲き乱れていたが


其れは嘘だと云う事も


猫は遠く 近いと云う事も


大きくて小さい 石の事も


きっときっと罰が当たったんだ


巻き戻せないものを戻そうとしていたから


きっときっとそれは


巻き戻せないんだよって教えてくれるために


急かして 焦って 走ってたんだよね


森をたどれば


そうだいつも教えてくれていた


森の中での出来事も


ここから先は危険だよとか


早く行きなさいとか


闇の中の灯りのことも


いつもいつも教えてくれていた


どうして気付かなかったのだろう?


貴方の泪は赤かったのに

水曜の夜は


理由もなく寂しくなる


理由もなく虚しくなる


君のぬくもりが


今此処にないからだけだろうか


背中合わせで眠った夜も


喋りながら眠った夜も


全部が夢のようで


泡のように消えていきそうなんだ


きっときっと


それはいつものこと


水曜日だけなんて


嘘のこと


月曜日だって


理由もなく寂しくなる


理由もなく虚しくなる


だけどぐっとこらえてる


水曜日の夜は


ただはじけてしまっただけ


大丈夫


僕はもう泣かないから


どうか記憶の森


君を消して

世界の果てまで


君とゆこう


君といこう


きっときっと君と朝を迎えに行こう


そして横で笑っていてね


世界の終わりなんて


怖くないさ


恐くないさ


だから大丈夫


つないだ手のぬくもりは


確かに此処にあるだろう?


ずっとずっと待ってるさ


迷子にならないように


世界の果てまで


君とゆこう


君といこう


そして二人で笑っていよう


いつまでも一緒にいよう

日が暮れる前に急ごう


ここから抜け出そう


君の手をつかんで離さないから


大丈夫だよ


恐れないで


走ろう


恐れる言葉はないよ


君の欲しい言葉が


ほらたくさんあふれてるから


僕があげるから


恐れないで


走ろう


もう飲み込まれないように


眩い光とともに君と出遭った


君はまるで天使だった


いつも光っていた


僕の天使でした


君が歩くと


微かないい香りと笑顔がふってきた


なのにどうしてだろう


光っていた君を


綺麗な君を


どうして僕は見失ってしまったのだろう?


そうだ


きっと君は


他の誰かに希望を与えにいったんだろう


僕の希望は浮かんで消えた


だけど君の光が絶えなければそれでいい


いつまでもその光を


希望を


失くさないように


君と歩いた道


一緒に歩いた道


どうして僕は忘れていたのだろう?


まるでそう


羽根の上を歩くように


かろやかな足取りで


笑顔でこっちを振り向いて


「はやくっ」


なんて


はしゃいでいたのに