インターメディアテク/植物画展 | 山田屋かわら版

山田屋かわら版

絵描き山田理矢の活動報告など。

 

 

 

 

3連続柿記事を書くとか言ってたのは忘れてないんですけど

(まったく記憶にない、という発言もよく出てくる当ブログですが

「こういうことをする!」と予告したことはけっこう憶えているので

実行してない場合はバックレの可能性が高いです)

 

22日に久しぶりに遠出をしたので、一回別記事を挟もうと思いつつ

「仕事で疲れてしまって手が回らない」という一人前の社会人みたいなくそなまいきな真似をしてしまいました

そしてそんなことしてると一瞬で1週間が消えてるっていうね。

 

老い先の短さを感じる今日このごろ

おまえらいかがおすごしですか。

 

 

えーと、案外知ってる人少ないんじゃないかという気がするんですけど、

東京駅のはす向かいに、旧東京中央郵便局の建物を改築した

KITTEという商業施設がありまして(これは有名ですね)、

そこの2階と3階を使った

「インターメディアテク」という、無料で入れる博物館があります。

 

 

 

 

ざっくりどういう施設かというと

「東京大学が1877(明治10)年の開学以来蓄積してきた学術標本の常設展示」

(※公式サイトより引用)だそうです。

何度か足を運んでいるわたしの印象でいえば、

動物標本が多め。骨格標本とか剥製とか。

あと、それに関連した図説。

あとは実験機材のたぐいとか、あと歴代の偉い人の肖像画とかも。

で、

それに加えて、期間限定のテーマ展示で

特定の研究の成果や特定のテーマのコレクションが展示されています。

 

で、これら総じて

とにかく古い。そしてそれに合わせた空間演出がすごい。

展示品の劣化を防ぐ目的もありますが、内装の素材や色合いから

すべてあえて暗めにしてあって、さらに展示品以外の調度品も時代を合わせてあって

それはそれはレトロ感あふれる空間になっています。

そしてそこまでしているにもかかわらず、古物の展示につきものの

カビ臭さがまったくないのもすごい。

さらに言えば、

窓から東京駅の赤レンガ駅舎が見えるので

人が少ない時間帯に行けば、かなりトリップを味わえます。

 

 

と、回し者か!と思われんばかりのヘタクソな宣伝をしてしまいましたが

今回見てきた展示はこちらです。

 

 

 

ついでに上の画像も公式Twitterから勝手に転載してます。

まあメルマガにも同じの入ってたしいいかなと。

 

一言でいうと、100年前の日本の学者さんたちの手による

学術記録としてのボタニカルアート作品展ですね。

26日までだったので、もたもた記事を書いてるうちに終わってしまいましたが

メルマガ来た時からずっと行きたいなあと気になっていました。

やっと、都内を含め数か所回って1日潰れる用事ができたので行けました。

(それだけのためにわざわざは行けないんだけど、

1つぐらい用事があっても早く帰って仕事をしたいので

なかなかついでがなかったという事情)

 

前期後期と入れ替えて展示していたとのことで、

正直もうちょっと数見たかったなという感じではありましたが

内容はすばらしかったです。

わたしは写真がある時代に生きているし大学にも行っていないので

当時の事情にはまったく明るくないんですが、

当時の研究者というのは基礎学力として

「見たものをそのまま他者に伝わるレベルで描写する」という能力が必須だったのか?

というぐらい、

絵を描く専門家が描いた作品と遜色なかったです。

要するに、カラー写真を自分の手で作成するみたいな仕事ですよね。

しかも、ただ花や葉の本体を写すにとどまらず

根っこや、果実や種子を割った中身のこまかいところまで正確に描くという

マクロ撮影レベルの技術までこなさなくてはならない。

まあ、そりゃ描ける人と描けない人の差はあって

「すごくうまく描ける人」の作品が後世に残っているということなんだろうけど。

 

一応、こういう研究資料として植物の細密描写をするという文化は

江戸時代からあったという知識はあるんですが、

最近の絵描きさんが描いたと言われても遜色ないぐらい

(実際、近年描かれたものも数点並べてありました)

保存状態も良く、すばらしかったです。

 

けっこう冊子に綴じてあるものも多くて、

肉筆による1点ものの冊子なのか、印刷物に手彩色しているのかまではわかりませんでしたが

そういうのはページを開いた状態でガラスケースに入っていたので

手に取ってパラパラ見たかったなあとは思いました(笑)

 

 

ここは入場無料だし銀座方面にも歩いて行けて、他の展示があれば回れるので

年一以上のペースで訪れているんですが、

何度行っても飽きないですね。

 

そんなに遠くでもないのに知らなかった!という方は

ぜひ訪れてみてください。

 

 

 

 

 

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