続・ラウル・デュフィ展&近美展 | 山田屋かわら版

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絵描き山田理矢の活動報告など。

 

 

続きです。

さて、ラウル・デュフィ展がどういう規模の展示なのか知らなかったのと、
近美展のほうは大作も多くかなり見ごたえのある展示だと知っていたので
1日がかりになる覚悟で開場直後に入れるつもりで出発したので、
ラウル・デュフィ展の会場を出た時点でまだ正午前。

朝、地元のおいしいおにぎり店でおにぎりを買っていって
入場前に汐留ビルの広いロビーで食べたので(笑)
(ほぼ警備員さんしかいなくてめちゃくちゃ広くてきれいでしたが
まあだからといってオサレな都会人は、ましてや初めて足を踏み入れたこんな場所で
おにぎりをむさぼり食ったりはまずしないでしょう)
まあ、ちょっと座って温かいものでも飲みたいかなとは思いましたが
とりあえずは上野へ移動。

上野駅に、こじゃれたカフェぐらいあるだろうと思ったんですが
自分の把握してる範囲には見つからなかったし
雨の平日にもかかわらず飲食店はどこも混んでいたので、
じゃあ東京都美術館にも座れるロビーはあったなと
温かいココアを買って、美術館へ。

けっこう雨降ってたんですが、
上野公園ではなにかイベントもやっていたし
動物園に入っていく人もそこそこいましたね。

入り口で傘を預け、ココアが冷めないうちにちょいと一服、
そして
ナカジマ画伯から送ってもらった案内状をチケット代わりに
いざ、近代日本美術協会展へ。

いやー、かなり久しぶりに「でかくてうまい絵」を大量に鑑賞しました(笑)
この間の市民展も、大きいサイズを描く人はみんな上手い人だけど
最大でも20号だからね。
ここでは20号は「小品」なのです。

で、やっぱりわたしは
隅々まで丹念に描き込まれた、田舎とか自然の風景が好きだな。
じっくり見ちゃうのは、わかりやすい絵。
・・・なにしろ数が膨大なので、
1枚1枚ぜんぶじっくり見てたら脳と目玉のエネルギー持ってかれます(笑)

あと今回気づいたのは、今回たまたまかもしれませんが
一般公募だからか、スピリチュアル的な作品が多かったなと。
会の趣旨にもよるけど、プロ志向のメンバーの展示だと
けっこう高尚で難解な作品が多くなりがちだったりするけど
アマチュアからの公募だと、「さてなにを出品しようか」ってなると
(べつにあざとく狙ったわけじゃなくても)好感度的に
そういうテーマを選ぶ人が多いのかなと。面白いですね。


お目当てのナカジマ画伯ことKNakajima氏の作品は、
一般と小品部門と2点出品されていました。
上の画像はメールで送られてきたのを無断掲載です(笑)
まあご自身でこういうコラージュ画像をたくさんこしらえてwebに貼ってるので
たぶん怒られないでしょう。(スミマセン)

左の朝顔の部分が、商品部門の出品作。もう一点は海鳥の絵でした。

「絵」っていうより、まるで学術資料のような作品だったなー
朝顔のほうは小品部門の優秀賞だそうです。
小品部門、前に見に行った時の数倍展示数が増えていて
レベルもかなり高かったし、あの中から選ばれるのはスゴイ!
あいかわらず、どこぞの博物館の倉庫から発掘してきたような
独特の雰囲気です。
いろいろ特殊な素材も使ったりしてるようなんですが、
たとえ同じものを使ったとしても、あの不思議な「味」は出せない。


展示会場メチャクチャ広いので、
途中に別室の休憩所というか避難所があることに今回初めて気がついたんですが
歩き疲れて休ませてもらいました。
しかし
来場されていた、描き手さんらしき人たちをみるかぎり
かなり年配の方が多そうなんですが、
みなさんエネルギッシュだなーーー。
昭和の時代なら「隠居」と言われていた年齢になってから
なんで100号とか描けるの(怖
わたしなんか水張りしただけで熱出て寝込みそうですよ。


ということで
途中休み休みではありましたが、
この後さらに移動して、入ってみたかった店で中途半端な時間の食事をとり
16時台のバスには乗れる時間に帰ってまいりました。
すでに1週間経つけどまだいろいろ思い出せるほどには楽しかった。

近美展、毎回「1回ぐらいは出してみたいかなー」とは思うんだけどね。
じつは50号っていうサイズを1回でいいから描いてみたくて(笑)
数年前に、勢いだけでベニヤパネルを買ってしまって
新居にも持ってきたのです。
(さすがに一度も使わずに捨てられる値段じゃなかったので)
まあまだ「描ききれるかどうかすらわからん身分」なので、
もしとりあえず完成にだけはこぎつけられたなら、
披露する場ってここぐらいしかないだろうなあと。(←そんな理由かい)

まあそんなことを考えております。

ちなみにもし描くとしたら、陰でこそこそやるエネルギー配分ではできないと思うので
さすがにここでなにか言うでしょう(笑)

当面の目標は、せいぜい次回の美協展に最大サイズを出したいなと。
せっかくエネルギーいただいたので、がんばります。