人物クロッキー | 山田屋かわら版

山田屋かわら版

絵描き山田理矢の活動報告など。

 

 

これも例によって、仲間展広報のために過去ログを漁っていて
描きたくなったという流れです。
というか、N画伯のスケッチ画よりもこっちを先に描いてる。

最初に「あ、わたしもクロッキーやってみよう」って思って
たしか喫茶ギャラリーの古い課題に、よく子供たちが遊んでいる絵を描かれている方が
子供や街で見かけた人を撮った写真を出して下さったのを保存していたので
特定の人の肖像じゃなく無造作に描くにはちょうどいいかなと、
そこから描くことにしたんですが


今さらですけどわたし、クロッキーってものの定義を知らんのだよね。


学校みたいなとこでやった経験としては、
たしか中学の美術の授業で、毎週冒頭の5分か10分がクロッキーの時間だった気がするけど
なんか、あの例の、
「鉛筆を立てて握って芯のとこに親指を当てて片眼で見て、等身を測る」っていう
「画家っぽいポーズ」を教わった以外、ほぼなにも憶えてない(笑)
っていうか、あのポーズも何の意味があるんだ。クソほど絵描いてるけどいまだにわからんぞ。

 

 

 

 

とにかく制限時間内になるべく正確に全身を写し取るというのを
ゴールとしていたっていうのだけは間違いないと思うんだけど、
まあ当然モデルは毎週生徒が持ち回りでやっていたので
くそめんどくさい思春期のくそがきにそんなことをやらせた日には
「へたに上手く描いたりしたら、モデルの奴のこと好きなんだろと誤解される」
みたいなことばっかし気になって、
絵の出来だの授業の成績だのなんざ二の次三の次でございました。


で、
そこからウン十年の月日を経て、見よう見まねでやってみたんですけど


なんとな~く、やってる人の話を聞きかじったり美術系のブログを見たりしていて
「こういうものかな」と導き出したイメージが、
「線を整理しない」とか
「とにかく勢いで全身を描き切る」みたいなことなんだけど。
あってるかな?
まああってなくてもいいや

特に今回は全身なんで、顔もあんまり整えようとしないで
「等身」とか「重心」にだけこだわるようにしまして、
一応、人物一人につき5分ぐらい(きっちりは測らない。タイマー持ってくるのが面倒だったから)
という縛りでやってみたんですが。


・・・うーん。
ぜんぜんおもしろくねえなこれ(笑)


っていうか、
たぶんちっちゃい静止画をちっちゃい紙(B5ぐらい)に描いてるから
「こんなもん描いて何になるんだ」感がつきまとうんだと思う(笑)
生身の人間を目の前にして、授業で使ったようなでっかいクロッキー帳に描けば
ままならなさも含めいろいろと新鮮で、むしろ面白いのかもしれないと思った。
まあBBAになって「できない自分」を面白がる余裕が今はあるからな。
「写真を模写する」ってだけだったら、こんなことしなくても
ちゃんと描けばもっと上手く描けちゃうのわかってるので。


それで、まあ鉛筆クロッキーはこの2枚で切り上げて
この後から鉛筆+淡彩のスケッチを描き始めたわけですが。


でもそういうことがわかったので
あらためて、機会があったら生身の人間クロッキーもやってみたいとは思う。

・・・早朝にコンビニとか行って
ボーっとタバコ吸ってる奴とかトラックで飯食ってる運ちゃんとか
こそっと描いてやろうかしら。