甘いつららのおはなし | 池田独の独り語り

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池田独のひとりごとと、小説のブログです。

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時々、文章なんかも書きます。しばしのお付き合いを・・・

冬についてさっきブログを書きましたが、それで思い出したことが。

子供の頃、うちの父に聞いた話です。

冬、とっても寒い日が続く頃、子供時代の父は「甘いつらら」を食べたそうです。

山に行って、木の幹にナイフで傷を付けると、樹液が流れてくる。それをそのままにしておいて、翌日もう一度行ってみると、樹液が凍ってつららになっている。

まあ、アイスキャンデーだな。

と父が。幼かった私が、食べてみたいと思ったのは当然のことでした。

しかし、残念なことにいまだにこれ、食べたことがないのです。

でも大人になってわかったことがひとつ。

私は飲んだことないのですが、
白樺の樹液、というものがこちらのお土産屋さんで売られているのですよ。

歯磨き粉やガムに入っているキシリトール、これは白樺類の樹液から抽出した甘味料なんですけど、ということは白樺で甘いつららを作ることができるのではないか、と思ったのです。

昔の実家には白樺がありましたが、現在はありません。

近所の街路樹は白樺ですが、さすがにそこでやるのは気が引けます。

あぁ、何故もっと早くに気づかなかったのか。わざわざ山の中まで行かなくても作れそうじゃないですか…

父は健在ですから、そのうち詳しく聞いてみようかな、と思っております。

寒~い季節、汗をかきながら山登りをして、青空の下で食べる甘いつらら。ほんとはそれが一番美味しい食べ方なのかもしれませんね。