受験シーズンになるとふと思い出す。

小学、中学、高校の同級生

地元の小学、中学時代には常に

学年一位の成績を争っている

A君、B君がいた。


高校は共にいわゆる進学校に進んだ。


高校では一位、二位とはいかなかったけど、

彼らは共に京大を目指していた。

現役時代は、二人とも前期は不合格

後期でA君は別の国公立大学を受験、合格した。


B君は後期も京大を受験したが不合格。


A君は合格した大学に入学金等も払ったけど、

実際には通わず仮面浪人の道を。


B君も浪人生となった。


翌年、A君は京大に合格

B君は不合格

B君の実力ならば合格できる大学はたくさんある。


でもB君は京大にこだわっていたし、

ずっとライバルだったA君が京大に合格して

余計にこだわってしまったのかもしれない。

A君B君の親もかなり親しかったし。


まぁ、ここについては本人しかわからないけども。




B君は一浪時も前期、後期とも

京大しか受けなかった。


彼にとってそれ以外は大学でないくらい

の感覚だったのだろう。


そのまま二浪したけど、


合格出来なかった。


その後彼は、高校の同級生との連絡を

絶ってしまった。



その後も

高校の同窓会等にもB君は参加しないし、

高校の同級生でB君のその後を

知る人は誰もいなかった。



30代後半に参加した中学の同窓会に

B君の姿が




三浪目の途中で何もかも嫌になり

ドロップアウトして

大学にも進学しなかったそうだ。


引きこもりの時期を経て

彼はパチンコ屋でアルバイトをし

そのままパチンコ屋で就職したそうだ。

地元の友人に囲まれて楽しそうにしていた。




B君にとっては京大が全てだったように

進学校には最低このラインの大学まで

合格しないといけないという

いわゆる見えない線引きがある。


進学校もまぁまぁ生きづらい世界。


受験生の中でもこの線引きに

苦しんでいる人は結構いるのではないかな。




この線引きはなんとなく私の中にも根深くあって

我が子にも強いりそうになっていた。


私の場合は学校だけでなく、家庭環境も

弟も然り、従兄弟達も然り、

中学受験はしないものの

高校で進学校に入り大学へという流れが

当たり前の感覚になってしまっていた。


詳しくはこちらにも書いてます指差し
長男の勉強をみているときに


このままでは教育虐待に陥りかねないと

危険を感じ、私自身カウンセリングも受けた。



長男を受け入れることで

ようやく違う視点ももつことが

できるようになれたと思う。


自分の価値観がかなり狭い世界の中であったこと

長男を最低このラインまで引き上げないと!!

という焦りを手放せたことでかなり

楽になれたし


それからは、長男自身の頑張りに

目を向けられるようになってきた。


そうは言っても、

周りの話を聞いたりすると

多少気持ちがぐらつくことはあるけれど


今は長男が誇らしく思える。



長男の受験を通して、毒親に陥る危機を



少しは脱せたかな。



読んでいただきありがとうございました