【説明】

聾学校の生徒と教員を乗せたスクールバスが、三人の脱獄囚に乗っ取られた。彼らは、廃屋同然の食肉加工場に生徒たちを監禁してたてこもる。FBI危機管理チームのポターは、万全の体制で犯人側と人質解放交渉に臨むが、無残にも生徒の一人が凶弾に倒れてしまう。一方、工場内では教育実習生のメラニーが生徒たちを救うために独力で反撃に出るが…緊迫の展開に驚愕と興奮が相次ぐ、読書界で話題独占の作家の最高傑作。

ポターの懸命の交渉とメラニーの奮闘の結果、人質解放に光明が射した。逃走用のヘリコプターと引き換えに、犯人側が人質を何人か解放すると約束したのだ。だが膠着状態に焦った州警察が独断で工場内への突入作戦を開始してしまう。犯人側は作戦を事前に察知しており、最悪の事態を恐れるポターは、一縷の望みをかけてふたたび交渉に挑む!人質解放交渉の知られざる実態をリアルかつ斬新な手法で描く、新感覚サスペンス。

 

【読後感】 4★★★★

期待に違わぬエンディング。以前の交渉役としてきた女性刑事が実は犯人の彼女。脱出後に隠してあった金を取りに戻ってきた反抗現場で教師見習い聾者がナイフで犯人2人を殺害して終了。交渉役が後処理。児玉清が絶讃したこともあり手にとった秀作。

「コレクター」という映画があるが、同じく女刑事が犯人の彼女で、実は黒幕だったというストーリーがやや似通ったドンデン返し。どちらが先だったのか?、当然ジェフリー・ディーヴァーだ!