三上延さんの、古書にまつわる人気シリーズ最新作。
今回ピックアップされているのは、夏目漱石。
漱石にまつわるいろんなトリビア盛り沢山です!
北鎌倉にある架空の古書堂「ビブリア古書堂」の女性たちが主人公なのですが、
その中でも本作は、3世代の主人公が一挙に揃う贅沢な物語でした。
そして、物語も「昭和」「平成」「令和」を跨いで語られます。
また、構成がうまくできていて、読みながら「おお~」と感嘆してしましました。
終わり方もここ最近の締め方ではなく、変化を利かせていたので、
ラストも新鮮に感じました!
ライトなミステリーを味わいながら、読書欲を駆り立てる古書の蘊蓄も知ることができる、
魅力的な一冊でした。
冒頭に、前作までの簡単な要約があったのも助かりました。
最近、忘れっぽいので・・・。