安壇美緒さんの音楽小説。

スパイ小説なのですが、軍事的要素は全くありません。
著作権違反を探るための企業スパイとして音楽教室に潜り込んだ主人公と、その教室の先生、生徒たちとの物語です。

最序盤の著作権法の云々は子難しくて作品に入り込めませんでしたが、演奏パートに入ると面白いくらいにページがパラパラとテンポ良くめくれていきました。

主人公の心の動きに、ぐっと共感してしまう、闇と光の小説でした。傑作!